PEOPLE 09理系からキャリアを積み、
100億円単位の資金を動かす

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KEISUKE. M
市場金融部 市場営業室 調査役|2009年入行

大学の化学科を選んだのは、実験で仮説を検証したり未知の事象を探求したりするのが面白い、というシンプルな理由からだった。そして、就職活動に励む中で、もっといろいろな世界を見てみたいと出会ったのが〈ちば興銀〉。金融業界という「未知の世界」で学べることへの高揚感と、地元千葉に貢献したいという想いが、彼をこの場所へと導いた。

現在の仕事内容
大規模な資金運用で、
ちば興銀を支える

「市場金融部」の中には、「証券運用室」と「市場営業室」という2つのチームがあります。私が所属している市場営業室は、銀行の資金繰りを管理する役割を担っています。ただし、単に資金の管理を行うのではありません。市場営業室では証券運用室と同様に、資金の効果的な運用を通して、銀行に利益をもたらすことが求められています。具体的には、他銀行と資金を貸し借りすることで収益を生むことを目指しています。この貸借は、「インターバンク市場」と呼ばれる特別な市場で行われています。ここでは、銀行同士が直接やりとりを行うのではなく、仲介役である「短資会社」を介して、日々多くの取引が締結されているのです。

仕事のやりがい
100億円の重みに
やりがいを感じる仕事

朝8時半にインターバンク市場がはじまると、短資会社に電話をかけて他銀行との貸借取引を行います。この市場では「100億円程度以上」の取引が一般的、という規模の大きさが特徴の一つです。そういった取引が電話一本で決まってしまうのです。他の仕事では、100億円単位の金額に触れる機会はなかなかありません。そのため、市場営業の仕事の大きさにプレッシャーを感じることもありますが、一方で大きなやりがいを感じられる部分でもあります。そして、実はそこでは大学での実験研究の経験が活かされていると思います。「仮説を立てて、順番通りに実験を進め、狙ったとおりの結果が得られる」という、ロジカルに結果を導いていく思考が、インターバンク市場での取引に発揮されているのです。

私の鶏口人材体験※『鶏口人材』とは、当行の求める人材像のことです。
絶体絶命の状況でも、
考えることを止めない

近年、世界規模のパンデミックという状況下で、日本の金融政策は複雑化していきました。難しい状況ではありましたが、その一方で、これにうまく対応できる新しい資金運用スキームを当行に導入できれば、資金繰りや収益といった面に良いインパクトを与えることができるかもしれないという期待もありました。そこで私は、まず変更された金融政策について隅々まで調べあげ、既存の資金運用スキームへの影響を分析しました。それは、難解なパズルのピースを一つずつ探し出し、当てはまるか確認していくような作業でしたが、全容を把握することができた時には、本当に大きな達成感を得ることができました。そして、上司や同僚と話し合い一つひとつスキームを組み立て、経営企画や審査企画など多くの人たちにも力を借りて、ようやく完成に至りました。結果としては、私がこれまでに担当してきた案件の数倍以上もの収益を達成できるようになりました。この経験を通して、自分でしっかり分析・考察した上で、周りと協働することで、効果的なアイデアを生み出すことができるのだと実感しました。

キャリア形成
理系からはじまり、
挑み続けてきた14年間

私は理系出身でしたので、入行当初、金融の知識はほとんどありませんでしたが、他の同期とスタートラインは一緒だったと記憶しています。新入行員研修を経て、1年目は国分寺台支店で、主に個人のお客さまを担当し、住宅ローンなどのご相談を受けていました。証券外務員などの資格の勉強は内定後から始め、1年目が終わる頃には必要資格は全て取得しました。3年目に、現在の市場金融部に異動となり、外貨の資金繰り管理を担当。渉外とは全く違う業務分野であったため、外為3級や証券アナリスト資格などの勉強を新たにはじめました。また、銀行内で配信されているマーケットレポートや、専門家の金融レポートを熟読したり、新聞に細かく目を通したりするようになりました。さらに、銀行の支援を受けて外部の金融セミナーにも度々参加することで、知識の習得に努めました。7年目には副調査役に昇進し、部下への育成責任も持つように。この頃には、新人行員研修にも携わるようになり、以前は読む側だったマーケットレポートの作成も担当しました。そして、9年目から現在にかけては、主に円貨の資金繰り管理を行っています。最近では、部署内の業務改善にも精力的に取り組んでいて、実労働時間の大幅な削減にも成功しました。自分が主体となって動き、現状を変えていく、そうしてキャリアを築いていける職場だと思います。

今後の目標
もっと深く、もっと広く、
そして未来へ

これからは、現在担当している円貨の資金繰り管理・運用に関する知識を深めながら、さらに別分野の勉強もはじめてみようと思っています。特に、IT分野におけるフィンテックなどに関する見識を深めていきたいです。他には、金融マーケット分野の専門人材育成にも関わっていきたいと考えています。例えば、渉外部門からマーケット部門への異動では、新しい知識やスキルを学び直す必要がありますが、その部分で自分の過去の経験を活かした育成支援ができるのではないかと思っています。これからも、知識を深め、業務領域を広げながら、自分にしかできないことをやっていきたいです。

皆さんへのメッセージ
地元千葉で、
主体的に働き続けたい人に

〈ちば興銀〉は、千葉県という魅力のある地域に根ざして、これからも成長していく金融機関だと思います。当行の特徴は、少数精鋭であり、一人ひとりが責任ある仕事を任せてもらえることです。〈ちば興銀〉には、鶏口人材という言葉に表されるように、従業員が主体的に活躍できる土壌があります。自ら他の仕事を希望して異動することが可能ですし、部署内の業務改善を行うこともできます。また、テレワークやフレックス制度も導入され、働きやすい環境も整っているので、主体的に働きたいという方にとって、長く活躍しやすい職場だと思います。