リバースモーゲージの金利は?金利変動がどう影響するかと、借入シミュレーション

「リバースモーゲージを利用してみたいけれど、どれくらいの金利がかかるのだろう?」と気になる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、リバースモーゲージの金利や金利変動の理由などについて解説します。リバースモーゲージのリスクについて正しく理解しておけば、必要以上に心配する必要はなくなるでしょう。

事例もご紹介しているため、参考にしていただければ幸いです。

リバースモーゲージの金利とは

リバースモーゲージは借入額によっては返済が少額のためイメージがわかないかもしれませんが、れっきとした融資商品です。融資には金利が発生するため、金利に関するリスクを負うことになります。

民間の金融機関の金利は概ね2%~3%台で設定されております。

例えば、限度額が1,500万円の方が旅行費用として50万円を金利3.5%で借入れた場合、月々の返済額は「50万円×3.5%×31日÷365日=約1,486円」となります。

リバースモーゲージとは

リバースモーゲージとは、自宅を担保に借入を行い、契約者が亡くなった時に自宅を処分し借入を返済する仕組みのことです。老後資金の調達方法の一つとして、このリバースモーゲージが注目を集めています。

毎月の返済は利息のみのため返済負担が小さく、住み慣れた自宅に住み続けることができるのが特徴です。資金の使いみちは自由なため、住まいの改善や趣味の費用に充て、豊かなセカンドライフを送ることができます。

関連記事:リバースモーゲージとは? メリット・デメリット、対象者を解説

多くのリバースモーゲージは変動金利

金融機関のリバースモーゲージの多くは、変動金利を採用しています。

変動金利とは、その名の通り金利が変動することであり、融資の金利タイプの1つです。金利が変動するのに合わせて、利息額が変動し毎月の返済額も変動します。金利は定期的に見直されるため、変動金利を選択すれば金利上昇のリスクを背負う必要があります。

金利の変動は予想できるものではないため、返済額が増えても対応できるよう、無理なく返済できる利用計画が必要です。

民間や自治体の金利相場

自治体が運営するリバースモーゲージは「不動産担保型生活資金」と呼ばれ、利用対象者や資金使途などの制約が多い傾向にあります。

その代わり民間より金利が低く、3%が上限となっています。基本的に3%を超えた利息を支払うことはなく、場合によっては1%台で借りられる可能性もあります。

民間の金融機関が提供するリバースモーゲージは概ね2~3%台で設定されています。(変動金利を採用しているため金融機関によって金利が異なります。)

金利変動の要因とは

金利は、資金の需要と供給のバランスによって変動します。お金を借りたい人や企業が多い時には金利は上がり、反対に少ないと下がるのが通常です。

金利の動向を左右する、景気・物価・為替相場をもとに、金利が上昇・下落する要因について解説します。

金利が上昇する要因

金利が上昇する要因は、おおむね下記の3つになります。

  • 景気の回復
  • 物価の上昇
  • 為替の影響

景気の回復

景気が良くなり個人消費が増えると、ものの供給が追いつかなくなります。企業はものを多く生産するために資金が必要となり、資金需要の高まりが見込まれると金利が上がる傾向にあります。

物価の上昇

物価が上昇するといち早く商品やサービスを購入したい人や企業が増えるため、お金の需要が増加し金利が上昇します。

為替の影響

1つの例として円安が挙げられます。円安になると輸入価格が高くなるため、国内の物価が上昇し金利も上昇します。

金利が下落する要因

反対に、金利が下落する要因は、おおむね下記の3つになります。

  • 景気の悪化
  • 物価の下落
  • 円高

景気の悪化

景気が悪化すると個人消費は減り、ものが余るため、企業は積極的には生産を増やさず資金需要が低下し金利は下がります。

物価の下落

ものを買うために必要なお金が少なく済み、資金需要が低下することで金利は下がる傾向です。

円高

1ドル140円が100円になるなど、ドルを買う際の金額が下がることを円高といいますが、円高の時は輸入価格が下がります。輸入価格の低下で物価が下がり日本経済が停滞するため、金利は下がる傾向にあります。

金利の上昇・下落でリバースモーゲージはどうなるのか

リバースモーゲージを検討している方の中で、金利の変動に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。ここからは、金利上昇リスクについて解説します。

金利の変動はどのように影響するのか

多くの金融機関は、短期プライムレートを基準として金利を決定しています。つまり短期プライムレートが変動すれば、それに合わせて金利も変動するということです。

現在短期プライムレートは数年動きのない状況にあります。ただ、今後金利が上下する可能性はあるため、契約前によく確認しましょう。

リバースモーゲージには金利上昇のリスクがある

リバースモーゲージは変動金利が一般的なため、金利上昇のリスクは常につきまといます。金利の上昇で利息負担が増えると月々の返済額が増えてしまい、家計に悪影響を及ぼします。借入額が大きいと金利上昇による負担も大きくなるため、計画的に利用することが重要です。

また、月々の支払額が大きくなると、トータルの支払額も大きくなってしまいます。借入額が極度額に達してしまうと、それ以上の借入はできず利息だけ支払うことになるため、元金の随時返済を行い、借りたままにしないのも対策の1つです。

ここ数年は低金利で推移していますが、金利が上がる可能性があることはイメージしておきましょう。限度ぎりぎりまで借りている場合は、金利上昇で支払えなくなるリスクがあります。

関連記事:リバースモーゲージのデメリットとは? 制度の仕組みとメリットも解説!

ちば興銀でのリバースモーゲージの借入シミュレーション

リバースモーゲージで実際に月々どのくらい負担があるか、ちば興銀での借入を例に、借入額に応じた返済額シミュレーションを見ていきます。

  • 下記の返済額シミュレーションは年3.5%(変動金利)にて作成したものです。
  • 1カ月あたりの日数によりご返済額は変動いたします。

旅行費用として50万円を借入した場合

楽しく余裕のあるセカンドライフを送るための資金として、旅行費用を50万円借り入れた場合は、毎月1,500円弱の支払いです。

医療費用として200万円を借入した場合

病気やケガ、介護など万一の備えとして200万円を借り入れた場合は、月々6,000円ほどの支払いです。お手頃な金額で安心が手に入ります。

年金だけでは心もとなく、60万円を借入した場合

定年退職で収入が年金のみになると不安が増す方も多いでしょう。退職金や預金を崩すことなく手元に資金が入り、生活費として活用できます。

生活費として60万円を借入した場合、月々の支払いは約1,800円になります。

住宅ローン返済のため600万円を借入した場合

定年退職後も住宅ローンの返済が残ると、収支のバランスが崩れ生活に余裕を持てなくなります。ちば興銀のリバースモーゲージ<彩り人生>は、住宅ローンの借換も可能です。

住宅ローン借換のために600万円を借りた場合、月々の支払いは約18,000円になります。

リバースモーゲージの金利をしっかり理解して、自分にあうか考えよう

リバースモーゲージは変動金利制を採用しており、月々支払う利息分の代金が変動します。金利は景気や物価、為替等の影響を受け変動するため、利息の変動がつきものです。ここ数年は低金利で推移しておりますが、今後上下する可能性があります。

リバースモーゲージは一括でまとまった資金を調達でき、毎月のお支払いは利息分のみのため、老後資金を調達する上では有効な手段の一つです。

旅行費用や住宅ローンに充てたい方など、上手に借入を行いたい方はリバースモーゲージをぜひ検討してみてください。

ちば興銀のリバースモーゲージ〈彩り人生〉手続きの流れ

STEP.1
お申込み

必要書類をご持参の上、お近くのちば興銀へお越し下さい。お申込みのお手続きをいたします。

STEP.2
審査結果のご連絡

お申込みの内容を審査させていただき、その結果を電話でお知らせいたします。

  • 審査の結果、ご希望に沿えない可能性もございますので、あらかじめご了承下さい。
STEP.3
ご契約

ご来店いただき、ご契約手続きをお願いいたします。

STEP.4
都度のお借入れ

お借入限度額の範囲内で、必要なときに必要なだけお借入できます。
お近くのちば興銀の窓口までお越しください。

STEP.5
毎月のご返済

月々のご返済は、使った分のお利息だけ!

  • お借入限度額のうち、ご利用になった金額に対してのお利息のみとなります。
  • 元金の繰上返済も可能です。
STEP.6
(ご契約者さまがお亡くなりになられた場合)元金のご返済

元本のご返済方法は、主に下記の3通りです。

配偶者によるお借り換え

ご契約者さまの配偶者さまがご利用条件を満たしていれば、融資を引き続き、受け継ぐことが可能です。
この場合、担保物件の売却の必要はありません。

相続人の方の自己資金等によるご返済

ご契約者さまの相続人が、返済します。相続財産や生命保険の保険金などで返済いただくことも可能です。
お借入残高をご返済された場合、担保物件の売却の必要はありません。

相続物件の任意売却によるご返済

相続物件を売却して、元金の返済も可能です。

各種お問い合わせ
お取引店や最寄りの店舗へご相談ください

2022年10月27日現在