ごあいさつ

平素より、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2023年度の日本経済においては、日銀のマイナス金利政策解除により、17年振りに利上げが実施され、大きな転換点を迎えました。当行が営業基盤とする千葉県においても、雇用や所得環境が改善する中で、県内経済は緩やかではありますが回復しつつあります。

このような環境下、当行は企業価値向上に向けた取組みとして「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を2023年11月に公表し、PBR(株価純資産倍率)の目標をまずは0.6倍にするとともに、住宅等ローン事業の抜本的対応を行う「既存ビジネス変革」、優先株式“実質ゼロ”を早期に実現する「資本構造の変革」、「新たな価値創造」を行う金融・非金融機能の強化に取り組んでいくことを表明しております。2024年3月期は、これらに着手するとともに、中期経営計画の柱である、伴走型コンサルティングを中心とした営業基盤強化と、生産性向上に向けた組織基盤構築を進めたことにより、当初の業績予想を大幅に上回る決算となりました。好調な決算とあわせて、優先株式の削減等を勘案し、1株当たり普通配当を5.00円から10.00円に増額修正いたしました。

これからも、株主・お取引先・地域のみなさまの日頃のご協力やご支援にお応えし、企業価値向上を通じて地域の発展に貢献できるよう経営努力を重ねてまいります。引き続き変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年6月
取締役頭取・CEO 梅田 仁司