リバースモーゲージでマンションは利用できる?対象になりやすい物件や利用条件とは

リバースモーゲージは「一戸建てしか利用できない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。たしかにマンションより一戸建てのほうが、リバースモーゲージを利用しやすいのは事実です。

しかしマンションだからといって、リバースモーゲージを利用できないというわけではありません。状態や条件が合致すれば、マンションにお住まいの方でもリバースモーゲージを利用できます。

この記事では、リバースモーゲージの対象になりやすいマンションの特徴や、リバースモーゲージが利用できなかった場合の借入方法をご紹介します。

リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージとは、自宅に住み続けながらその自宅を担保に老後資金の借入を行う仕組みのことです。借入期間中は利息のみの支払いで、借入人が亡くなったときに担保としていた不動産を売却し、借入金を返済します。

リバースモーゲージを提供する機関は「公的機関」と「金融機関」の2つで、マンションが対象となるリバースモーゲージを提供しているのは「金融機関」です。

金融機関のリバースモーゲージは、事業資金や投機性資金以外の用途であれば、原則自由に使えることが多いため、今まで以上に余裕を持った生活を送ることができます。

関連記事:リバースモーゲージとは? メリット・デメリット、対象者を解説

マンションでも条件を満たせばリバースモーゲージの対象になる!

リバースモーゲージとは、自分が住んでいる家を担保に融資を受ける金融商品です。そのため、自宅が戸建てでもマンションでも、ご自身がそこに住んでいれば担保の対象となります。

しかしリバースモーゲージは建物より土地が評価される傾向にあるため、戸建てより所有している土地が狭いマンションのほうが対象にならないケースは多いです。

金融機関によっては、そもそもマンションが対象外となっている場合もあります。マンションにお住まいの方がリバースモーゲージを検討する際は、お付き合いのある金融機関がそもそもマンションを対象としているかをよく確認しましょう。

マンションでリバースモーゲージを利用する際の注意点

マンションを担保にリバースモーゲージを利用したいときは、融資限度額に注意しましょう。

不動産の評価額が500万円の場合、一戸建ては評価額に対して7割程度の融資額が相場のため、7割であれば借入の上限は350万円です。しかし、マンションは5割程度が一般的なため250万円くらいまでしか借入できません。

  • 相場はあくまで目安になります。実際の融資額は各金融機関にご確認ください。

リバースモーゲージの対象となるマンションの条件とは?

現時点で価値が高く、さらに将来にわたって価値が落ちにくいマンションであれば、リバースモーゲージの対象となりえます。

細かな条件や基準は金融機関によって異なるため、ここからは一般的にどのようなマンションが対象になりやすいかを解説します。

立地が良い物件

立地が良い物件はリバースモーゲージの対象となりやすいです。物件が都市部や人口が多い都市など人が集まりやすいエリアにあるか、駅から近いかなどの条件で立地の良し悪しが判断されます。

物件を売却するとき、そもそも売却できなければ不動産を現金化することはできません。人が集まりやすいエリアにある物件は売却しやすく、価値が高い物件といえます。

駅から近い物件は価値が落ちにくいと判断され、特に都市部や駅の近くは価値が高くなる傾向にあります。駅から遠くてもバス停が近いなど、アクセスが良い場所にある物件も評価される可能性があります。

築浅の物件

マンションは築浅であれば、リバースモーゲージの対象となる可能性が高いです。一般的には20年以内が基準になります。

築年数が浅いからといって必ず利用できるわけではなく、状態や条件が悪いマンションでは利用できない可能性もあるため、あくまで1つの指標として覚えておきましょう。

リバースモーゲージでマンションが適用対象外になった場合

老後資金をリバースモーゲージで調達することを考えていたにもかかわらず、ご自宅のマンションがリバースモーゲージの対象にならない場合も考えられます。その場合、その他にどういった資金調達の手段があるのでしょうか。

ここでは、リバースモーゲージに似た制度であるリースバックをはじめ、その他の資金調達方法もご紹介します。

リースバック

リースバックとは、自宅に住み続けながら、自宅を売却し現金化する商品です。マンションも対象物件となるため、リバースモーゲージを利用できなかった場合でも利用可能です。

売却後は不動産の所有権が買主に移り、自分名義の家ではなくなるため、毎月の家賃支払いが発生します。リバースモーゲージと同様、住む場所を替えずにまとまった資金を得られる点がメリットです。

マンションの売却

今お住まいのマンションを売却し、まとまった資金を手に入れることも選択肢の1つです。リバースモーゲージやリースバックとは異なり、売却後は住む場所を替える必要があります。

住み慣れた自宅を離れることは腰が引けるかもしれません。しかし自宅を手放すことで、借入金の返済やリースバックの家賃上昇などの心配事を減らすことができるので、一度検討する価値はあるでしょう。

借入(カードローン・フリーローンなど)

収入がある方は、銀行からお金を借り入れることも検討するとよいでしょう。借入を行うという点ではリバースモーゲージと同じですが、カードローンやフリーローンは担保や保証人が原則不要で、リバースモーゲージと同じく資金の使いみちも制限されません。

カードローンはお金が必要な都度、ATMや窓口で借入を行います。融資限度額の範囲内であれば何度でも借入でき、毎月の返済は借入額によって異なります。
参考記事:カードローンとは? 仕組みやメリット、申込み方法、注意点などを紹介

フリーローンは必要なお金を一括で借り入れ、毎月決まった金額を返済していくローンのことです。カードローンとは異なり、何度も借入をすることはできません。
参考記事:カードローンとフリーローンの違いは?メリットやデメリットも解説!

リバースモーゲージは、定年退職など収入が少なくなるタイミングでも申込みできる商品ですが、カードローンやフリーローンは安定した収入がないと契約が難しい商品です。

ちば興銀のリバースモーゲージではマンションが対象範囲内!

ちば興銀のリバースモーゲージ<彩り人生>は、マンションにお住まいの方でも申し込むことが可能です。少しでもご興味のある方は、お取引店や最寄りの店舗へご相談ください。

リバースモーゲージはこんな方におすすめ

リバースモーゲージでマンションが適用されるのか、適用されるのはどんな物件なのか解説してきましたが、ご自身がリバースモーゲージを利用して、生活が豊かになるのかどうか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

特に下記のような方は、リバースモーゲージを利用したほうが生活の質が高くなると考えられます。

亡くなった後、用途がないマンションをお持ちの方

不動産を残したい相続人がいない場合、リバースモーゲージを活用するとよいでしょう。お子さまご自身で建てた自宅がある場合や、お子さまがいない場合など、亡くなった後に用途がない不動産をお持ちの方は、リバースモーゲージを有効に活用できる可能性があります。

病気やケガ、介護など万一の備えをしたい方

「家族に迷惑をかけたくない」、誰しもそう思いますよね。そんなお気持ちに応えられるのがリバースモーゲージです。あらかじめ突発的なトラブルに対応するための資金を準備しておくことで、ご家族も安心して過ごせます。将来に備えて自宅をバリアフリー化することも可能です。

毎月の支払い負担に不安を感じている方

定年退職を迎えて収入が年金のみになる、住宅ローンが残っているなど、収支のバランスに不安を感じている方にもリバースモーゲージはおすすめです。住宅ローンの借換も可能で返済は利息のみになるため、支払い負担にかなりの軽減効果が期待できます。

老人ホームへの入居資金に悩んでいる方

老人ホームへの入居を考えている方も、リバースモーゲージがお使いいただけます。入居資金は意外と高額になることがあるため、できる限りご自身で準備したいとお考えではないでしょうか。そんなお悩みもリバースモーゲージで解決できます。

ちば興銀のリバースモーゲージ〈彩り人生〉手続きの流れ

STEP.1
お申込み

必要書類をご持参の上、お近くのちば興銀へお越し下さい。お申込みのお手続きをいたします。

STEP.2
審査結果のご連絡

お申込みの内容を審査させていただき、その結果を電話でお知らせいたします。

  • 審査の結果、ご希望に沿えない可能性もございますので、あらかじめご了承下さい。
STEP.3
ご契約

ご来店いただき、ご契約手続きをお願いいたします。

STEP.4
都度のお借入れ

お借入限度額の範囲内で、必要なときに必要なだけお借入できます。
お近くのちば興銀の窓口までお越しください。

STEP.5
毎月のご返済

月々のご返済は、使った分のお利息だけ!

  • お借入限度額のうち、ご利用になった金額に対してのお利息のみとなります。
  • 元金の繰上返済も可能です。
STEP.6
(ご契約者さまがお亡くなりになられた場合)元金のご返済

元本のご返済方法は、主に下記の3通りです。

配偶者によるお借り換え

ご契約者さまの配偶者さまがご利用条件を満たしていれば、融資を引き続き、受け継ぐことが可能です。
この場合、担保物件の売却の必要はありません。

相続人の方の自己資金等によるご返済

ご契約者さまの相続人が、返済します。相続財産や生命保険の保険金などで返済いただくことも可能です。
お借入残高をご返済された場合、担保物件の売却の必要はありません。

相続物件の任意売却によるご返済

相続物件を売却して、元金の返済も可能です。

各種お問い合わせ
お取引店や最寄りの店舗へご相談ください

2023年4月28日現在