カードローンの金利とは? 計算方法や利息との違いについて解説

数あるローンサービスの中でも、カードローンは比較的手軽に借りられるというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
2020年3月に全国銀行協会より公表された「銀行カードローンに関する消費者意識調査」によると、銀行カードローンの借入利用経験者は10,000人中1,369人(13.7%)で、そのうち593人(43.3%)が現在も借入れをしているという結果となっており、幅広い方が利用している金融サービスであることがわかります。
この記事では、そんなカードローンにおいて混同しやすい金利と利息の違いなどについて解説します。意外と知られていないカードローンの利息の計算方法もお伝えしますのでご利用を検討中の方はこの記事を参考にしていただければ幸いです。
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カードローンの金利とは

「金利」は銀行や金融サービスの説明などでよく見聞きする言葉ですが、「利息」や「利子」と明確に区別して説明できる方は少ないのではないでしょうか。

また、「金利」と「実質年率」の違いを理解している方も少ないでしょう。お金を借りるとき、言葉の正しい意味を知っておくことは重要です。ここからは混同されることも多いそれぞれの言葉の意味や違いについて解説します。

金利とは

「金利」はパーセンテージで表され、お金を貸す側である金融機関にお金を借りる側であるカードローン利用者が借りたお金に追加して支払う金額の割合のことです。一般的には、1年間の金利を示します。例えば金利が年10.0%の場合、1年間に元本の10.0%分の利息が発生します。
つまり、100万円を10.0%で借りた場合、1年間に元本の10.0%分である10万円の利息を負担する必要があるということです。
このように、金融機関から資金を借りる場合は、いくらかの金利がかかります。

利息・利子とは

「利息」は金利をもとに計算される金額そのもので、貸した元本に追加される金額のことです。金利がパーセンテージ表記であるのに対し、利息は円表記となります。
「利子」は利息とはっきりと区別されているわけではないですが、立場の違いで使い分けることがあります。「利子」はお金を借りた際に支払う対価、「利息」はお金を貸した際に受け取る対価です。

例えば、100万円を金利年3.0%で借りて1年後に一括で返す場合、利用金額(100万円)×金利(年3.0%)=利息 or 利子(3万円)となります。カードローン利用者の立場で区別すると以下の表のようになります。

項目 説明 100万円を金利3.0%で1年間借りた場合
金利 借りたお金に追加して支払う金額の割合 年3.0%
利子(利息) 金利をもとに計算される元本に追加して支払う金額 3万円

実質年率とは

「実質年率」とは、事務手数料や保証料といった借り主が利子以外に支払わなければならない諸経費を含んだ金額で換算された金利のことです。一般的に、カードローンは事務手数料などの手続きに関する手数料はかからず、また、保証会社への保証料についても金融機関が支払うため、金利をそのまま実質年率と考えても差し支えありません。
なお、実質年率について考慮したほうがいいのは、金融機関への事務手数料や司法書士へ依頼した場合の登記費用など、利子以外にも支払う費用が多い住宅ローンを借りる場合です。

関連記事:カードローンとは? 仕組みやメリット、申込み方法、注意点等をわかりやすく紹介

カードローン金利は金融機関によって違う

カードローンの金利は借入れをする金融機関によって異なります。大別すると、銀行と消費者金融の2種類に分けられ、両者の違いの1つとして金利が挙げられます。
銀行は金利の上限を年15.0%程度としているところが多く、消費者金融は年18.0%程度としているところが多いです。このため、割安な金利での借入れを希望する方は、まずは銀行系カードローンを検討するのがよいでしょう。

なお、同じ金融機関のカードローンであっても、借入れを希望する方の収入や資産状況によって適用される金利は異なります。実際に自分に適用される金利は審査を通過するまでわからないため、カードローン会社のホームページや商品概要説明書などに記載されている最優遇金利での借入れができるとは限らないことには注意が必要です。

上限金利は利息制限法により定められている

金融機関や消費者金融はお金を貸すという強い立場にあるため、こうした立場を利用して不当に割高な金利を設定することがないように「利息制限法」という法律によって利用金額に応じた上限の金利が定められています。

利用金額10万円未満の場合は上限金利年20.0%、10万円以上100万円未満で年18.0%、100万円以上で年15.0%です。

つまり、これらの金利がご自身でカードローンを利用する際に負担する可能性のある金利の目安となります。利用金額に応じた上限金利を確認し、不当に割高な金利で資金を借りることのないように注意しましょう。

カードローンの利息の計算方法

カードローンの金利は1年間利用した場合の利率で表示されますが、実際の利息は1日ごとに発生します。このため今日返済するか、明日返済するかでも支払わなければいけない利息額が異なります。利息の計算式は次の通りです。

利息額=利用金額×実質年率×利用日数÷365日(うるう年の場合は366日)

例えば、10万円を年14.0%で30日間借りた場合、10万円(利用金額)×14.0%(実質年率)×30日(利用日数)÷365日=1,150円(利息額)となります。

このように簡単な計算式で利息は概算を出すことができますが、実際にカードローンを利用している方は借入れと返済を繰り返していることが多く見られます。その場合は正確な利息金額を自分で把握するのは難しいので、あくまで目安として活用しましょう。

返済が遅れると「遅延損害金」が発生する

万一、返済が遅れると、「遅延損害金」の支払義務が発生します。遅延損害金とは、借り主が約束を守らないことで発生するペナルティのようなものであり、通常より割高な金利が設定されています。
なお、前述したように利息制限法にて上限金利は年20.0%と定められているため、遅延損害金の金利も20.0%を超えることはありません。

さらに、もし延滞をしてしまった場合、その情報が信用情報として登録されるため、その後の他のローンの審査にも悪影響を及ぼします。こうした悪い影響を受けないようにするためにも、返済は計画的に滞りなく行いましょう。

カードローンの利息をできるだけ少なくする方法

カードローンの利息負担をできるだけ少なくするには、以下の2つの方法があります。

  • 金利が割安なカードローンを選ぶ
  • 随時返済で利息負担を軽減する

金利が割高なほど、利息負担は大きくなります。そのため、金利が割安なカードローンを選べば、利息を少なくすることが可能です。
また、利用日数を短くすることでも利息を少なくできます。利用日数を短くするには、随時返済が有効です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

金利が割安なカードローンを選ぶ

前述したように、カードローンには銀行系カードローンと消費者金融系カードローンの2種類があります。銀行系カードローンは上限金利が年15.0%程度であるのに対し、消費者金融系カードローンは年18.0%程度です。そのため、銀行系カードローンを利用することで、利息負担を軽減できる可能性があります。
また、既に割高な金利のカードローンを利用中の方は、割安な金利のカードローンへ借換えをするのも、利息を少なくする1つの方法です。

関連記事:【徹底解説】カードローンの借換えとは? メリットとデメリット、審査基準やおすすめの選び方を紹介

随時返済で利息負担を軽減する

前述の通り、利息は日割りで計算されるため、早期に返済すればするほど利息負担は軽くなります。先ほどは、10万円を年14.0%で30日間借りる計算をしましたが、借入期間を半年(180日)で計算してみましょう。

10万円(利用金額)×14.0%(実質年率)×180日(利用日数)÷365日=6,904円となり、約5,700円利息負担が増加しました。利用金額や金利、利用日数が増加するにつれて利息負担も大きくなっていきます。

カードローンは、毎月決まった日に返済を行う「約定返済」と、約定返済とは別に繰上返済を行う「随時返済」があります。随時返済は、臨時収入が入ったときや出費が落ち着いたときなど、比較的資金に余裕があるタイミングで上手に利用することで利息負担を軽減することが可能です。

関連記事:カードローン返済の仕組みとは? 無理なく返済する自分に合った方法・コツを知ろう

カードローン金利を理解して計画的に利用しよう!

カードローンは気軽に利用できるサービスですが、ついつい使い過ぎてしまうこともあるので注意が必要です。今回の記事でご紹介した利息の計算方法を活用いただき、支払金額や利息負担について把握したうえで、無理なく計画的な返済を実現しましょう。

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2023年12月29日現在