結婚に必要な貯金額は?結婚前の貯金額や貯金なしでの結婚方法

近々結婚を予定していたり、結婚を検討している方の中には「結婚式にどれくらいのお金がかかるのかがわからない」「今の貯金で結婚費用を賄えるのか心配」といった不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、結婚を控えている方々の平均貯金額や結婚費用について紹介します。

また、結婚に向けて貯金が足りない場合の対処法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

結婚前の平均貯金額は325.8万円

結婚前の平均貯金額 地域別 首都圏 339.7万円 北海道 241.9万円 東海 351.8万円 関西 373.2万円 九州 268.1万円 妻の年齢別 24歳以下 271.3万円 25~29歳 346.3万円 30~34歳 348.3万円 35歳以上 325.6万円 全国平均は325.8万円

2024年10月にリクルート社が公表した「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」によると、結婚前の夫婦の貯金総額の全国平均は325.8万円でした。上の表を見るとわかるように、住んでいる地域によって平均貯金額は大きく異なります。

また、結婚を決めた時点の妻の年齢によっても貯金の総額は異なり、34歳までは年齢層が上がるにつれて平均貯金額も上がる傾向にあります。

リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024

結婚に必要な費用は454.3万円

また、同調査によると結婚に関わる必要な費用(全国平均)は、454.3万円となっています。

結婚に必要な費用(全国平均額) 項目 金額 内訳 結納式・両家顔合わせ 52.2万円 結納式:43.9万円 両家顔合わせ:8.3万円 婚約指輪・結婚指輪 68.7万円 婚約指輪:39.0万円 結婚指輪(2人分):29.7万円 結婚式 343.9万円 挙式、披露宴・ウエディングパーティー:343.9万円 新婚旅行 69.7万円 旅行費:61.6万円 新婚旅行の土産:8.1万円 費用総額 454.3万円

結婚に必要な費用について、それぞれ確認していきましょう。

結納式・両家顔合わせの費用は52.2万円

結納式とは、両家が結納品や結納金を取り交わすことで結婚の約束が成立する婚約の儀式のことを指します。

また、結婚を決めた2人がお互いの家族を紹介するための会が、両家顔合わせです。

最近では結納式を実施しない方が多く、今回の調査では結納を行ったのは全体の7.0%にとどまりました。

婚約指輪・結婚指輪の費用は68.7万円

婚約指輪の相場としてよくいわれるのは「給料の3カ月分」ですが、実際のところ平均金額は39.0万円であり、給料3カ月分に相当する金額の婚約指輪を購入する方は少数派のようです。

妻の年齢別に見た場合、婚約指輪・結婚指輪ともに25〜29歳が多くお金をかけていることが伺えました。

35歳以上の場合、婚約指輪の平均45.5万円に対して、結婚指輪は平均29.8万円となっており、大きなギャップがありました。

結婚式にかかる費用は343.9万円

教会式や神前式などで新郎新婦が結婚を誓い合う挙式を行い、挙式後に2人が結婚したことをお披露目し、参列者が夫婦をお祝いする披露宴を行うというのが、結婚式の一般的な流れです。

結婚式の平均費用は343.9万円ですが、挙式形式や挙式会場によって大きく変動します。挙式、披露宴は、オプションや招待人数、開催日程などで費用を調整するとよいでしょう。

新婚旅行にかかる費用は69.7万円

新婚旅行の日数は6.1日が平均です。海外であればヨーロッパやハワイ、国内であれば北海道や沖縄が人気の旅行先です。

行き先や日数によって費用は異なりますが、オフシーズンであれば費用を抑えられる可能性があります。

結婚時に受けられる援助

ここまで結婚に必要な平均費用をご紹介してきましたが、こうした費用をすべてを自分たちで準備する必要はありません。

一般的には下記で紹介するような援助を受けられる可能性があります。

  • 親からの援助
  • 披露宴・ウエディングパーティーのご祝儀

それぞれの内容や金額について詳しく見ていきましょう。

親からの援助は平均183.5万円

親からの援助は全国平均で183.5万円です。夫と妻双方の親から援助があった家庭の割合は74.2%、どちらか一方の親から援助があった家庭は19.4%でした。

ほとんどの家庭が双方の親からの援助を受けている状況です。

披露宴・ウエディングパーティーのご祝儀は平均205.6万円

ご祝儀の全国平均額は205.6万円です。挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額の平均は343.9万円のため、自己負担は138.3万円程度の計算になります。

夫婦との関係性でご祝儀額は異なり、友人なら3万円、上司なら3万〜5万円、親族なら8万円程度が平均です。

招待客の人数や関係性からご祝儀額を計算し、自己負担額をある程度予想することができるでしょう。

結婚に必要な貯金額は65.2万円

結婚に必要な貯金額 結婚時に必要となる費用 454.3万円 親からの援助資金 183.5万円 ご祝儀額 205.6万円 65.2万円必要 つまり、貯金が100万円あれば、余裕を持って結婚式を計画できる!

ここまで紹介してきた内容をもとに結婚にあたって必要となる貯金額を計算します。

結婚時に必要となる費用454.3万円から、親からの援助資金183.5万円とご祝儀額205.6万円を差し引くと65.2万円となります。

このことから、貯金が100万円程度あれば、余裕を持って結婚式を計画できるといえるでしょう。

貯金なしで結婚は可能か

これまでの調査結果を見て、結婚に必要な貯金が足りないと不安を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

貯金が足りない場合でも、次のような方法を使えば結婚費用を準備することは可能です。

  • 結婚式の費用を節約する
  • ブライダルローンを利用する
  • カードローンを利用する
  • フリーローンを利用する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

結婚式の費用を節約する

結婚費用で最もお金がかかるのが結婚式の費用です。結婚式の費用を上手に節約することができれば総費用を大きく抑えられます。

例えば、結婚式の日取りを調整することで節約が可能です。土日や大安といった人気日を避ければ、会場費やプラン料金が割安になる式場が多いためです。

また、ブーケやウエルカムボードなどを手作りすれば、費用が抑えられるだけでなく、ふたりらしさを演出できます。

さらに、持込み料がかからない式場を選べば、衣装や引き出物を自由に選べるので、費用を抑えながら満足度の高いアイテムを揃えられるでしょう。

ブライダルローンを利用する

ブライダルローンは、結婚に関わる費用のみを目的とした専用ローンです。

借りたお金は、挙式・披露宴をはじめ、婚礼衣装、結婚指輪、新婚旅行、さらには新居の家具・家電や入居費用まで、ブライダルに関する用途のみに利用できます。

金利はカードローンやフリーローンと比較すると低めですが、使用用途が結婚関連に限定されているのが特徴です。そのため、請求書や見積書など、資金用途がわかる書類の提出が必要なケースもあります。

一般的なローンと同様に審査があり、安定収入や信用情報が問われるため、フリーランスや非正規雇用の場合は審査が厳しくなる傾向が見られます。

申込み前に必要書類や条件を確認し、複数の金融機関を比較、検討してみましょう。

カードローンを利用する

銀行のカードローンを利用するのも1つの方法です。

カードローンは限度額の範囲内なら何度でも借入れでき、コンビニATMで出金や返済ができる利便性の高い商品です。

一般的に金利はやや高めですが、銀行カードローンは信頼性が高く、計画的に使えば急な出費にも柔軟に対応できます。審査では収入や信用情報が確認されますが、安定した収入があれば問題ありません。

借りた資金は結婚費用に限らず、自由な目的で利用できるのも利点です。

カードローンについて、詳しくは以下の関連記事をご覧ください。

関連記事:カードローンとは? 仕組みやメリット、申込み方法、注意点等をわかりやすく紹介

フリーローンを利用する

フリーローンは、はじめに決まった金額を借り、その後は返済のみが発生する金融商品です。借入時に契約内容が確定するため、計画的に返済しやすいのが大きな特徴です。

使いみちは自由で、結婚式の費用や新婚旅行、新生活の準備資金などにも利用できます。金利はカードローンよりやや低めに設定されていることが多く、まとまった金額を借りたい方に適しています。

安定・継続した収入があればパートやアルバイトの方でも申し込めることがあります。結婚関連のまとまった費用が必要な方は検討してみましょう。

なお、カードローンとフリーローンの違いについて、詳しくは以下の関連記事をご覧ください。

関連記事:カードローンとフリーローンの5つの違い!メリットやデメリットも解説

結婚に備え結婚前から貯金をしておこう

結婚には多くの費用がかかります。親からの援助やご祝儀が期待できる場合もありますが、ある程度の自己資金を準備しておくと安心です。

この記事で紹介した全国平均値を参考に、ご自身のスタイルに合った予算を考えてみましょう。

資金が不足しそうな場合には、カードローンやフリーローンを検討するのも1つの方法です。

新婚旅行や結婚式には利用できませんが、結婚後の引越しや新居に使える自治体からの助成制度もあります。結婚した後にも何かとお金は入用になるため、知っておくとより余裕を持った新生活を迎えられるでしょう。

関連記事:【2025年版】結婚助成金の申請条件・交付金額・申請方法・注意点!

カードローンならちば興銀!

まとまった資金を準備するのが難しいときは、ローンを組むという方法もあります。千葉興業銀行の「ちば興銀カードローン」は、最大1,000万円まで借入でき、全国のコンビニATMと提携しているため便利にご利用いただけます。
WEB完結でご来店いただくことなくお手続きができ、申込後のキャンセルも可能ですので、まずはお気軽にお申し込みください。

フリーローンならちば興銀!

フリーローンをご希望の方は、ぜひ千葉興業銀行のフリーローンをご検討ください。使いみちは原則自由で最大借入金額は1,000万円です。借入期間は最長15年と長期でのお借入れもでき、毎月の返済額を抑えることが可能です。WEB完結型でのお申込みであれば0.1%の金利割引を受けられ、キャンセルも可能となっておりますので、まずはお気軽に事前審査をお申し込みください。

水野崇

水野 崇(みずの たかし)

水野総合FP事務所代表。東京理科大学理学部応用数学科卒業。
相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など多方面で活動している。
学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。
テレビ朝日「グッド!モーニング」、BSテレ東「マネーのまなび」などに出演。
NHK土曜ドラマ「3000万」の家計監修を担当。

<資格>1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士、証券外務員1種 など

【URL】https://mizunotakashi.com

2025年7月3日現在