リボ払いとは?金利や手数料の計算式、他の支払方法との違いを解説

「リボ払いは使わないほうが良い」「リボ払いは危険」と聞いたことがある方や、こうしたイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、リボ払いは仕組みや注意点を正しく理解したうえで利用すれば利便性の高いサービスといえます。

この記事では、リボ払いの仕組みや金利・手数料の計算方法、他の支払い方法との違いなどについてわかりやすく解説します。また、リボ払いを返済するコツについても紹介していますので、リボ払いについて詳しく知りたい方や、現在返済でお困り中の方などは、ぜひ最後までご覧ください。

リボ払いとはどういった仕組みなのか

リボ払いとは「リボルビング払い」の略称であり、クレジットカードの支払方法のひとつです。仕組みとしては、毎月の支払額を一定の金額に固定して支払いを進める形となります。

毎月の支払額を定める方式としては、大きく「定額方式」と「残高スライド方式」の2種類に分けられ、どちらを採用しているかはクレジットカード会社ごとに違います。
定額方式は、クレジットカードの利用残高の大きさに関係なく毎月決まった金額を払う方式です。
他方、残高スライド方式とは、利用残高によって毎月の支払い金額が増減する方式です。具体的な例を挙げると、利用残高が10万円未満の場合の月々の支払金額は1万円、利用残高10万円以上20万円未満の場合は月々の支払金額は2万円、というように利用残高に応じて支払金額が設定される形です。なお、利用残高とそれに応じた支払金額の設定についてもクレジットカード会社ごとに異なります。

知っておきたいリボ払いの手数料(利息)の計算方法

リボ払いを利用するときには、実際の利用金額に加えて手数料を支払わなければいけない点に注意しましょう。手数料とは銀行でローンを借りた際の利息にあたり、クレジットカードごとに定められた手数料率(銀行ローンでいう金利)によって求められます。クレジットカード会社によって異なりますが、リボ払いの手数料率は年15.0〜18.0%程度で設定されていることが多いです。
この利息の仕組みについてよく理解しないままにリボ払いを利用し、先々返済に困ることがないように手数料の計算方法について事前に確認しておきましょう。

リボ払いの手数料(利息)の計算方法

リボ払いの手数料の計算式は、「手数料=利用残高×手数料率÷365日×利用日数」を使います。例えば手数料率が年15.0%のクレジットカードで利用残高50万円を利用日数30日にて利用した場合、計算式は「50万円×15.0%÷365×30」となり、手数料は6,164円かかることがわかります。
また、毎月の支払金額を少なく設定するとその分利用残高の減少スピードも遅くなるため、手数料負担は大きくなります。上記の条件で毎月1万円ずつ(手数料は除く)支払った場合、完済時までの支払総額は653,011円、そのうち手数料部分は153,011円となります。

各クレジットカード会社が用意しているリボ払いのシミュレーションサイトを利用すれば、誰でも簡単に返済シミュレーションができるので、実際にリボ払いを利用する前にどれくらいの手数料が発生するのかを確認しておくとよいでしょう。

リボ払いのメリット

主にリボ払いには以下の2つのメリットがあります。

  • 月々の支払金額を一定にできる
  • 手元資金が少なくても高額な買い物ができる

月々の支払金額を一定にできる

月々の支払金額を一定にすることで家計管理がしやすくなります。資金に余裕が出たタイミングで繰上返済を活用することができれば、返済期間や支払総額をコントロールすることが可能なため積極的に検討しましょう。

手元資金が少なくても高額な買い物ができる

仮に手元の資金が少なかったとしてもリボ払いを利用することで高額な買い物をすることができます。毎月の支払金額も各クレジットカード会社が定めている最低金額を満たしてさえいれば調整可能なため、家計の収支状況に合わせて返済計画を立てることができます。

リボ払いのデメリット

一方、リボ払いの主なデメリットとしては次の2つが挙げられます。こうしたデメリットを十分に理解したうえで利用するように心がけましょう。

  • 手数料が割高
  • 買い物をしすぎてしまう

手数料が割高

リボ払いの手数料率は年15.0〜18.0%程度であり、銀行などが取り扱っているローンの金利に比べると高めに設定されていることが一般的です。月々の支払負担を減らすために元金部分の支払金額の設定を引き下げたりしているうちに返済が長期化してしまうおそれがあります。定期的に利用残高や返済状況をチェックして計画的に返済することが重要です。

買い物をしすぎてしまう

リボ払いを利用して買い物をすると商品代金ではなく自身で設定している支払金額のみが引き落とされます。このため自分がお金をたくさん使っていることに気づきにくく、つい買い物をしすぎてしまう可能性があります。生活用品など日常的な買い物ではリボ払いの利用を避けた方がよいでしょう。

リボ払いとその他の支払方法の違い

リボ払いの他にも支払方法はいくつかあります。以下では、クレジットカードの分割払いとカードローンの返済方法についてリボ払いと比較しながら説明します。

分割払いとリボ払いの違い

クレジットカードの分割払いもリボ払いも月々の支払が発生するという点では同じですが、支払回数の決め方や支払期間が異なます。分割払いは買い物のたびに支払回数を決め、その支払回数に応じて月々の支払金額が決まります。例えば6万円の商品を買って3回払いを選択した場合、2万円と手数料を3回支払う仕組みです。分割払いは買い物の都度、返済回数・期間が決定するため着実に返済が進む点がメリットですが、利用が重なると月々の支払金額が大きくなってしまう点には注意が必要となります。

カードローンとリボ払いの違い

カードローンとは、銀行などの金融機関が提供する融資商品です。専用のローンカードを使用してATMなどで現金を借入れすることができます。カードローンとリボ払いの違いはその利用方法にあります。リボ払いはクレジットカードを活用した支払手段の一つですのでクレジットカードの加盟店であればどこでも使えます。これに対してカードローンはATMや銀行の店舗で現金を引出しする形で借入れをする形ですので、仮に何かを購入しようと考えている場合にはあらかじめ現金を引き出しておく必要があります。

着実にリボ払いを返済するコツ

ついつい返済が長期化しがちなリボ払いの返済を着実に進めるために事前に返済計画を立てることが基本となります。その他にもリボ払いをより早期に返済するための2つのコツをご紹介します。

  • 毎月の支払額を増やす
  • カードローンへ借り換える

毎月の支払額を増やす

まずは毎月の支払額を増やせないか検討してみるとよいでしょう。前述の通りリボ払いは手数料率が割高であるため、手数料の負担も大きくなりがちです。こうした手数料負担を軽減するためには、毎月の支払額を増やし借入期間を短くすることが必要です。
利用中のクレジットカード会社のホームページなどで支払金額の変更方法を確認することができます。

カードローンへ借り換える

カードローンへの借り換えも1つの選択肢です。特に銀行系のカードローン金利は年2.0%~14.0%程度に設定されていることが一般的であり、リボ払いの手数料率相場(年15.0%〜18.0%)よりも手数料部分の支払負担を抑えられる可能性があります。
複数のクレジットカード会社にてリボ払いを利用している場合には、1つのカードローンにまとめることで返済管理が楽になるという点もメリットといえます。

関連記事:おまとめローンとは?借り換えとの違いやメリット・デメリットを解説

リボ払いはデメリットを理解したうえで活用しよう

ここまで紹介してきたようにリボ払いは便利な支払手段ではありますが、返済期間の長期化やそれに伴う手数料負担が大きくなりやすいサービスです。こうしたデメリットをよく理解したうえでリボ払いを利用するようにしましょう。

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2023年7月31日現在