中古車にローンを使うことはできる?金利・審査基準・返済期間もあわせて紹介

車のローンは、新車にしか利用できないイメージを持っていませんか。実は中古車にも車のローンは利用できます。ローンを利用できれば手元の現金を減らすことなく好きな車を買えるため、中古車の購入にはローンを活用したいところです。
この記事では、中古車に利用できる車のローンの種類や各ローンの特徴、金利などを解説します。審査基準や適切な返済期間も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
中古車をローンで買うことは可能
自動車ローンは新車を買うためのもの、と考えている方も一定数いらっしゃるかもしれません。しかし、中古車の購入にも車のローンは利用できます。
また、車のローンには種類があり、金利やメリットに違いがあります。そのため、自分に合った種類の車のローンを選ぶことが重要です。
ただし、新車同様に車のローンを利用できても、中古車の購入にはいくつか注意点があります。中古車購入の注意点は後ほど解説します。
中古車ローンの種類
中古車を買うためのローンには以下のものがあります。
- 銀行マイカーローン
- ディーラーローン
- 自社ローン
それぞれ詳しく見ていきましょう。
銀行マイカーローン
銀行マイカーローンは銀行や信用金庫などの金融機関が提供するローンです。銀行マイカーローンのメリットは金利が2%~4%程度と低めに設定されている点です。金利が低いため、銀行マイカーローンを利用すると利息や毎月の支払いの負担を抑えられます。
一方、審査に時間がかかることや車の契約前にあらかじめ審査に通っていないといけない点はデメリットです。また、銀行マイカーローンは他のローンと比べて審査基準が厳しいため、審査に通ることが難しい可能性もあります。
さらに、銀行マイカーローンを利用したい場合は、車の契約とは別に手続きを進めないといけないため、早めの行動が肝心です。
ディーラーローン
ディーラーローンは中古車の購入先で契約するローンで、ディーラーと提携しているローン会社のサービスを利用することになります。金利は3%~9%程度と銀行マイカーローンに比べると高めの設定です。
そのため、利息負担が高くなりがちな点がディーラーローンのデメリットといえます。返済期間が長くなると余計に支払額が増えるため注意しましょう。
一方、ディーラーローンのメリットは、審査に通りやすく審査結果が早めにわかる点です。また、車の契約と同時にローンの手続きができるため、銀行マイカーローンほど手間がかかりません。
車の購入と同時に手続きを進めたい方にはディーラーローンがおすすめです。
残価設定ローン
残価設定ローンは残クレとも呼ばれ、ディーラーローンで利用できるローン形態です。数年後の車の売却時の残価をあらかじめ設定し、その金額を差し引いた金額を返済する仕組みとなっています。
ただし、中古車の場合は購入時にすでに価値が下がっている場合もあり、数年後の残価がほとんどないことも珍しくありません。そのため、中古車の場合は残価設定ローンを必ず利用できるわけではない点に注意が必要です。
また、ローンの支払いが終わっても残価部分を買い取らなければ自分のものにはなりません。さらに、売却時に、走行距離が多かったり、車に傷がついているなど、当初の想定よりも車の価値の減少していると判断された場合に差額を請求されることがあります。
このように、ディーラーローンの残価設定ローンは、自分好みに車をカスタマイズしたい方や、遠出が多い方には合わない方法です。
自社ローン
自社ローンは中古車販売店が提供するローンです。厳密にはローンではなく、自社ローンを提供する中古車販売店が支払いを立て替える仕組みのため、金利はかかりません。
また、各販売店が独自の審査基準で審査するため、利用しやすく、ディーラーローン同様、手続きを販売店でそのままできるため、ローン契約の手間も小さいです。
ただし、金利がかからない代わりに手数料や保証料が発生し、金利に換算すると10%~20%程度となり、結果的に他のローンより支払負担が大きくなる可能性がある点がデメリットです。
このため、自社ローンは、銀行マイカーローンやディーラーローンを検討した後に考えたいローンと言えるでしょう。
中古車ローンの2つの金利
ローンの金利には固定金利型と変動金利型の2種類があります。2つの金利の特徴は以下の表の通りです。
固定金利型 | 変動金利型 | |
---|---|---|
概要 | ローンの契約時から完済まで金利が固定されている | 市場金利の変動に合わせてローン金利も変動する |
メリット | 市場金利が変動しても金利が変わらないため、返済計画を立てやすい | 固定金利と比べて金利が低い |
デメリット | 変動金利と比べて金利が高め | 市場金利に左右されるため返済計画を立てにくい |
おすすめの方 | 完済まで変わらない支払額で金利動向に左右されたくない | 少しでも低い支払額でローン契約したい |
どちらの金利形態にもメリット・デメリットがあるため、両者の特徴を十分に理解して選択することが重要です。
いずれかの金利のマイカーローンしか提供していない金融機関もあるため、金利の種類も確認しておきましょう。
中古車ローンの審査基準
中古車ローンの審査では主に以下のような点が確認されることが一般的です。
項目 | 審査内容 |
---|---|
年収 |
|
職業 | 公務員や正社員など安定した職業であれば有利に働く可能性あり |
勤続年数 |
|
雇用形態 |
|
年齢 | 申込時の年齢は18歳~65歳が目安 |
家族構成 | 本人以外の家族にも収入がある場合は審査に有利に働く場合がある |
過去の信用情報 |
|
他社での借入額 | 支払いに困っていると判断されるため複数先での借入れは避ける |
各ローン会社・銀行によって条件は異なるため、まずは申込条件を確認して条件に合致しているかどうかを確認しましょう。
中古車ローン返済は何年で設定すべきか
中古車ローンは何年で返済するべきなのでしょうか。あまりに返済期間が長すぎると、完済する前に車が動かなくなり、ローンだけが残ってしまう可能性があります。そのため、10年といった長期でローンを組むのは避けたほうがよいでしょう。
日本自動車工業会が実施している乗用車市場動向調査によると、中古車の平均保有期間は6.2年です。この年数がローンの借入年数そのものを示すわけではありませんが、多くの方が6年未満の返済期間にしていると想定できます。
実際に返済期間を設定する際は、購入する車の使用年数や寿命を考えて決めましょう。
一般社団法人日本自動車工業会「ニュースリリース|2023年度乗用車市場動向調査について」
中古車ローンと新車ローンの違いは金利
これまで中古車に対してのローンについて解説してきましたが、新車ローンとの違いはあるのでしょうか。
基本的なローンの仕組みに関しては中古車ローンと新車ローンに大きな違いはありませんが、ディーラーローンなどでは中古車販売事業者が取り扱うローンのほうが新車ディーラーの取り扱うローンより金利が高い傾向にあるようです。
中古車は新車よりも手頃な価格であることが多いため、ローンの契約金額が小さくなりがちです。借入金額が小さいなかでも一定の利益を確保するためにも中古車のローン金利を高く設定する必要があるためといわれています。
とはいえ、すべてのローンで新車と中古車で金利の差があるわけではないので、傾向として覚えておくとよいでしょう。
中古車は購入時だけでなく維持費にも注意
中古車を購入する場合の注意点として、購入時の車の状態と購入後の維持費が挙げられます。購入後に故障や不具合が発生すると修理が必要になり、新車を買うより費用がかさむ可能性があります。
往年に作られた自動車は燃費性能が良くない場合も多いため、ガソリン代も含め購入後の費用についても考えることが重要です。
駐車場代や車検代といった定期的に発生する維持費だけでなく、消耗部品の交換や修理の費用についても考え、余裕のある返済計画を立てるようにしましょう。
中古車へのマイカーローンの利用は計画的に!
本記事では、中古車を買う際のローンの種類や金利、審査基準などについて解説しました。
中古車の購入にも車のローンが利用できるとはいえ、中古車特有の注意点もあるため、購入の際にはさまざまな視点から検討することが重要です。特に購入後にかかる維持費や適切な返済期間の設定は、見落としやすいうえに重要な点のためよく検討しましょう。
いずれにしても、中古車を購入する際は計画的で余裕のある返済プランを立てることが重要です。
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2025年4月1日現在