お客さまの成長戦略の実現、事業承継の問題解決のため、M&Aを現場で学ぶ
千葉興業銀行は、企業理念である「地域とともに、お客様のために、『親切』の心で」に基づき、地域に根差し、地域とともに存続・発展する金融機関として、事業活動やCSR活動を展開しております。
2020年度において、弊行は「地元お取引先を応援し、ともに地域経済を支え、未来に向けて成長を持続していくためのコンサルティング考動」の為の人材育成の一環として、株式会社日本M&Aセンター様に、1年間、行員を派遣しました。
今回は、1年間の出向を経験しました弊行 営業支援部 コンサルティング支援室 調査役 小笠原 晃良が「THE OWNER(ザ オーナー)」※からインタビューを受けました。
- ※「THE OWNER(ザ オーナー)」は株式会社日本M&Aセンターの運営するオーナー経営者のための支援プラットフォーム、経営課題解決型メディアです。
外部出向が決まった際、どういう風に感じましたか?
私は出向前、営業支援部コンサルティング支援室の法人エリア担当という仕事をさせていただいておりました。法人エリア担当の仕事は担当するエリア内の営業店の事業承継、人材、経営効率化の3大ニーズを中心としたコンサルティング営業の推進でした。
どの支店に行っても、ご子息が事業を継がないとか、社長が高齢で80歳を過ぎても最前線に出ているなど、事業承継の話題は出てくることが多く、事業承継は経営上の大きな課題となっているということを肌で感じていました。
事業承継における選択肢は主に親族承継、社内承継、M&Aの3つですが、その中でもM&Aの分野はこれまでの銀行員生活の中で係ることがほとんどなく、理解できていない分野でした。この分野を学ぶ機会をいただいたのは大きなチャンスでもあり、事業承継で大きな課題を抱えるお客さまの課題解決を手助けできると思いました。
外部出向において、印象に残ったことはありましたか?
日本M&Aセンター様の弊行担当コンサルタントの方と一緒に様々なM&Aの案件に参加させていただきました。
様々な案件に触れることで感じたのは、M&Aは最後まで油断ができないということです。
今までの自分の感覚では、譲渡企業側と譲受候補企業側のトップ面談で双方のご意向と価額さえ合えば、話がトントンと進み、成約に進むと思っていましたが、全く別の論点で突然、破談するケースを経験しました。
担当コンサルタントの方とご一緒させてもらった案件のトップ面談では、双方の経営者同士の息がピッタリで事業シナジーも明確、まさに理想のお相手だ!という非常に良い雰囲気でトップ面談を終えました。しかしその後、譲受候補企業側からコンプライアンス上の問題となりそうなことがあるため見送りしたいとの連絡が入り、破談してしまったのです。
コンサルタントの方からすれば当たり前のことかもしれませんが、M&Aで成約するまでには多くの論点があり、その全てを双方が納得できなければ成約できないということを身にしみて体験することとなりました。
また、コンサルタントの方々は、お客さまからのお問い合わせやご相談に対しては常に真摯に応対し、寄り添っている姿をすぐ隣で目にしていました。このコンサルタントの方々の細やかな寄り添う姿勢と動きがあるからこそ、譲渡企業側の魅力を最大限引き出す事ができ、譲受企業側にもその魅力を余すことなく伝えることができる。そして、このことが結果として譲渡企業側にも譲受企業側にも信頼に繋がり、M&A成約率の高さに繋がっていると感じました。
お取り引き先への情報提供はどのように行っていますか?
弊行では、毎年、事業承継とM&Aをテーマにしたセミナーを企画しており、2020年度はコロナ禍の影響で、お取り引き先をセミナー会場にお越しいただいてのセミナーを行うことができず、急遽オンラインセミナーに切り替え、日本M&Aセンター様との共催にて開催する運びとなりました。コロナ禍で弊行が事業承継(M&A)に力を入れていることを千葉県内のお客さまにアピールできたのは非常に良かったと思います。
千葉興業銀行の使命は何だと考えられていますか??
弊行の企業理念は「地域とともに、お客さまのために、『親切』の心で」です。地域の皆さまのお役に立つことが使命であると考えています。
エリア担当の時にも感じていましたが、事業承継に悩みを抱えるお客さまは数多くいらっしゃいます。今後も、弊行はお客さまの「事業承継の悩みを解決する手段」としてのM&Aの活用・「成長戦略の手段」としてのM&Aの活用を積極的に提案していきたいと思います。
会社名 | 株式会社日本M&Aセンター |
---|---|
資本金 | 37億円(2021年3月末時点) |
設立 | 1991年4月(業歴30年) |
事業内容 | 中堅中小企業のM&A支援 等 |
社員数 | 810名(連結、2021年3月末時点) |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目8番2号 鉃鋼ビルディング 24階(東京本社) |