カードローンのデメリットは?賢い使い方やリスク回避の方法を解説

カードローンは、急にお金が必要になった際に頼りになる利便性が高いサービスです。しかし、「デメリットが多いのでは」と心配になる方も少なくありません。
カードローンの仕組みを理解せずに使うと返済が長期化したり、信用情報に影響したりするおそれがあります。しかし、正しく理解すれば、安心して利用できる利便性が高いサービスです。
この記事では、カードローンの主なデメリットや注意点を中心に説明しながら、リスクを避けて賢く活用する方法を解説します。安心して利用するための知識を身につけ、無理のない資金計画を立てましょう。
カードローンのデメリット
カードローンは必要な時にすぐにお金を借りられるため、身近な金融手段としてさまざまな方が活用しています。利用限度額の範囲内であれば何度でも利用できることがメリットです。
ただ、こうして使いやすく利便性が高い半面、注意すべき点もあります。
金利がやや高めに設定されている点や返済期間の長期化、ほかのローン審査への影響などが代表的なデメリットです。また、利便性が高いためつい借りすぎてしまうケースもみられます。
これらのリスクを理解せずに利用すると、返済負担が大きくなることもあるため注意が必要です。
カードローンの主なデメリットとしては、以下の5点が挙げられます。
- 目的型ローンと比べて金利が割高である
- ほかのローンの審査に影響が出る可能性がある
- 返済期間が長期化するおそれがある
- 借りすぎてしまう可能性がある
- 遅延損害金が発生する
これらのデメリットを理解したうえで、計画的に利用しましょう。
目的型ローンと比べて金利が割高である
カードローンは資金の使いみちを自分で自由に決めることができるローンです。さらに、原則として保証人は不要です。
その自由さゆえ、住宅ローンやマイカーローンといった使いみちが定められているローンと比べて返済が滞ってしまう利用者が多いサービスでもあります。
このことから、金融機関側から見た場合、目的型ローンと比べるとカードローンのほうが貸倒れリスクが高いとされ、金利設定も割高となる傾向があります。
ほかのローンの審査に影響が出る可能性がある
カードローンを利用すると、ほかのローンを申し込む際に、審査に影響が出る可能性があります。これは、ローンやクレジットカードの申込み状況、利用状況が信用情報機関に記録されており、金融機関が審査時にその情報を参照するためです。
信用情報はすべての金融取引に関わる大切な情報です。多くの場合、計画的に利用し、滞りなく返済していれば問題ありません。
ただし、住宅ローンなど高額な融資を予定している場合は、カードローンの利用状況が審査に影響することがあります。
信用情報への影響を考慮し、カードローンの利用状況や借入残高を整理してから、ローンの審査に臨みましょう。
返済期間が長期化するおそれがある
カードローンは、借入限度額や利用残高に応じて一定の金額を月々返済する仕組みのサービスです。
しかし、毎月の返済のみを続けた場合、月々の返済負担は抑えられる一方で、利用残高がなかなか減らずに返済期間が長期化してしまう可能性があります。
返済期間が長期化すると、その分支払総額が大きくなってしまいます。資金に余裕のある場合には繰上返済を利用するなど早期の返済を心がけましょう。
借りすぎてしまう可能性がある
カードローンは、利用限度額内であればいつでも何度でも利用できます。しかし、利便性が高い半面、必要以上に借りてしまうというデメリットもあります。
本当に借入れをする必要があるのか、予定通りの返済は可能なのかを検討のうえ利用しましょう。
遅延損害金が発生する
カードローンに限った話ではありませんが、ローンサービス利用者が決められた返済日までに返済ができない場合、その翌日から遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、返済期日を過ぎた元金に対して適用される損害賠償金のことです。
遅延損害金は「未返済元金×遅延損害金の利率×延滞日数÷365(日)」で計算されます。
一括支払いの場合と、分割支払いの場合に分けて、計算例をご紹介します。
【ケース1】一括支払いの計算例
借入総額50万円、年率18.0%、延滞日数60日間
遅延損害金=500,000円×18.0%×60÷365≒7,397円
【ケース2】分割支払いの計算例
借入総額50万円、年率18.0%、延滞日数60日間、返済回数10回
1か月目の遅延損害金=50,000円×18.0%×30÷365≒739円
2か月目の遅延損害金=100,000円×18.0%×30÷365≒1,479円
遅延損害金の合計額=739円+1,479円=2,218円
遅延損害金は滞納期間が長くなるほど増えるため、必ず期日までに返済することが重要です。
カードローンのデメリットやリスクを回避する方法
カードローンの利用にあたっては、お伝えしたようなデメリットを事前に理解しておくことが大切です。
以下では、デメリットを踏まえたカードローンの上手な活用方法について紹介します。
低金利なカードローンを選択する
「カードローン」と一口に言っても、申し込む金融機関などによってサービス内容や借入金利が異なります。
当然ながら、金利が低ければ低いほど支払利息も少なくなり返済総額が抑えられますので、金利面でより条件の良いカードローンを選ぶことをおすすめします。
借入れ前に月にいくら返済できるかの返済計画を立てる
カードローンを利用する前に、毎月いくらなら無理なく返済できるかを把握しておくことが大切です。収入や支出のバランスを考慮し、生活費や貯蓄に支障が出ない範囲で支払額を設定しましょう。
審査に通ったとしても、限度額いっぱいまで借りる必要はありません。必要以上の借入れは返済負担を大きくし、返済計画が崩れる原因になります。
あらかじめ返済シミュレーションを活用し、毎月の支払額や利息の目安を確認しておくと安心です。詳しくは関連記事をご覧ください。
余裕ができたら積極的に繰上返済する
繰上返済とは、毎月の決まった支払いとは別に、資金に余裕ができたタイミングで多めの返済をする方法です。
繰上返済すれば返済期間を短縮できるため、支払総額の軽減につながります。
返済負担を軽くするためにも可能な限り前倒しで返済をしたいところですが、早期に支払いを終えたいからと無理をしてまで繰上返済することはおすすめできません。
繰上返済によって日々の生活費に困窮することになれば、結果として毎月の返済が滞るおそれがあるからです。
まずは毎月の返済をきちんと行い、あくまで余裕ができたら繰上返済をするようにしましょう。
返済日を守る
カードローンを利用中の方は、決められた金額を返済日までに返済しなければなりません。仮に1日でも返済が遅れてしまった場合には、遅延損害金が発生してしまいます。
遅延損害金は延滞日数が延びるごとに増加し続けるため、早期に延滞を解消する必要があります。
返済が滞ってしまうと新たな借入れもできなくなってしまうため、返済日は必ず守りましょう。
追加で借入れを利用する際は返済計画を再度立てる
カードローンは、利用限度額の範囲内であれば何度でも追加で借入れが可能です。ただし、そのたびに返済負担や利息が増えるため、返済シミュレーションを活用して必ず返済計画を再考しましょう。
カードローンの利用限度額とは、借入れ可能な金額の上限を意味します。すでに利用限度額まで借り入れている場合は、そのカードローンを追加で利用することはできません。
必要に応じて増額申請も可能ですが、審査の結果によっては承認されない場合があります。
増額が難しい場合は複数社へのローンの申込みを検討することもできます。ただし、借入総額が増えるほど返済負担が高まる点には注意しましょう。
カードローンは借りないほうがいい?お金を調達する別の方法
「今すぐお金が必要だけれど、カードローンは心配」という方もいらっしゃるかもしれません。
カードローン以外にも、資金を調達する方法はいくつかあります。
例えば、クレジットカードのキャッシング枠の利用、自治体や公的機関の貸付制度の活用、給与の前払い制度の利用などです。家族や親戚に相談するのも一つの方法です。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、状況に応じて適した手段を選びましょう。
いざという時のお金の調達方法については、関連記事も参考にしてください。
カードローンのよくある質問
初めてカードローンを利用しようと考えている方の中には、わからないことが多く、心配になる方も少なくないでしょう。ここでは、特にお問合わせが多い金利や審査に関する質問についてお答えします。
カードローンの金利はどのくらい?
利用するカードローンや借入限度額によって異なりますが、一般的に銀行が取り扱うカードローンの場合は1.5~15.0%、消費者金融などが取り扱うサービスは3.0~18.0%が相場です。
カードローンの審査にはどれくらい時間がかかる?
消費者金融のカードローンは審査スピードが速く、即日融資が可能なケースもあります。銀行カードローンの場合は、申込みから借入れまで2~3週間程度を要することもあります。
急いで資金を調達したい場合には、所要期間がどの程度か事前に確認しておくとよいでしょう。
カードローンのメリットとは?
カードローンは、利用限度額の範囲内であれば何度でも借りることができ、必要に応じて利用できる柔軟さがあります。
さらに、ATMやインターネットバンキングなど利用方法が多様で、時間や場所を選ばずお金を調達できるのも魅力です。
また、担保や保証人が不要でお金の使いみちも原則自由なので、生活費の補填から急な出費まで幅広い目的に対応できます。
加えて、審査結果が出るまでの時間が短く、急ぎの場合にも役立ちます。金融機関によっては、最短翌日での融資にも対応しています。
カードローンのデメリットを回避して賢く使おう
カードローンは、急にお金が必要になった際に利用できる便利なサービスです。限度額以内であれば何度でも借入れが可能です。
お金の使いみちは原則自由で、ATMやインターネットバンキングなどを通じていつでもどこでもお金を借りられます。
ただし、目的型ローンと比べると金利が高めに設定されているだけでなく、返済期間の長期化リスクやほかのローン審査に影響を及ぼす可能性もあります。
こうしたデメリットを避けるには、事前に返済シミュレーションを行い、必要な分だけ借りて適切な返済計画を立てることが大切です。
カードローンを安心して使うためにも、リスクを理解して計画的に利用しましょう。
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桜井 鉄郎(さくらい てつろう)
ファイナンシャルプランナー 同志社大学経済学部卒業
東証プライム上場の金融機関で住宅ローンの相談業務を担当。
受付から審査、担保評価、火災保険、ローン実行まで全ての手続きに携わる。
現在はFP業務と並行し金融や不動産、相続に特化したWebライターとして活動し、
執筆・監修した記事は160本に及ぶ。
<資格>1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、証券外務員1種、行政書士 など
2026年1月5日更新


