カードローンの利用限度額とは?限度額の決め方や引き上げ方法を紹介

現在カードローンを検討している方のなかには「カードローンの利用限度額って何だろう?」「どのような仕組みで限度額は決まるのだろう?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
カードローンを利用するのであれば、商品内容や利用方法について事前に把握しておきたいですよね。
この記事では、カードローンの利用限度額とはどのようなものなのか、利用限度額の決め方や限度額の引き上げ方法についてもご紹介します。

カードローンの利用限度額とは

カードローンの利用限度額とは、利用者ごとに設定される借入可能な上限金額のことをいいます。例えば、ちば興銀カードローン「あんしんアップ」の場合、利用限度額は10万円から1,000万円 のあいだで10万円単位で利用限度額が設定されます。利用限度額が100万円であれば100万円の範囲内で自由に借入れができます。逆に言えば100万円を超える借入れはできないということです。
注意すべき点は、ホームページなどに表示されている最大利用限度額が1,000万円だからといって、利用を希望するすべての方が1,000万円まで借入れできるわけではないという点です。後ほど紹介するカードローンの利用限度額の決め方に沿って、利用者ごとに限度額が決まります。

利用限度額が大きいほど借入利率は低くなる

利用限度額が大きくなるほど借入利率は低くなるのが一般的です。ちば興銀カードローン「あんしんアップ」の借入利率は、以下の表の通りです。利用限度額(借入極度額)が100万円以下であれば借入利率は年12.5%~14.8%の範囲から決定しますが、利用限度額が900万円超であれば年1.6%になります。

【ちば興銀カードローン「あんしんアップ」の場合】
借入極度額 借入利率
10万円~100万円以下 年14.8%~年12.5%
100万円超~200万円以下 年12.5%~年11.5%
200万円超~300万円以下 年11.5%~年9.8%
300万円超~400万円以下 年9.8%~年8.5%
400万円超~500万円以下 年8.5%~年3.9%
500万円超~900万円以下 年3.9%~年2.9%
900万円超~1,000万円以下 年1.6%

カードローンの利用限度額の決め方

カードローンに限った話ではありませんが、銀行が融資の審査を行うときに重視するのは、申込人にきちんと返済をできる能力があるかどうかという点です。特にカードローンは担保も保証人も不要であることが多く、資金を貸す側も相応のリスクを背負っているといえます。
滞りなく返済をしてもらえるかを判断するためには以下の点を審査ポイントとすることが多いです。審査でこれらのポイントを確認するなかで申込人の返済能力を見極め、利用限度額を決定します。

  • 収入
  • 職業や勤続年数
  • 他社の借入状況や返済履歴
  • 総量規制を踏まえて銀行ごとが定めた借入上限金額

それぞれ詳しく解説していきます。

収入

カードローンを契約するためには、安定した収入があることは大前提です。そのため、安定した収入が見込めない方は利用対象としていない金融機関がほとんどです。

また、仮に月々の収入がそれほど多くなくても、支出が少なくて収支状況に余裕があれば返済能力があるものとみなされることもあります。反対に、収入が多くても生活費の支払いがそれ以上に大きいものになってしまっているなど、収支が厳しい状況にあると判断されれば審査に通過できなかったり通過しても利用限度額が低くなる場合があるでしょう。

職業や勤続年数

安定した職業であれば収入も安定しているとみなされ、返済能力も相応にあると判断されます。一般的に会社員は月給制であり、企業によっては賞与も支給されるため、個人事業主やアルバイトよりも安定した職業と判断されやすいです。
カードローンの利用希望者が継続的に収入を得られるかどうかという観点から、審査時に職業とともに勤続年数を確認されることもあります。勤続年数が長いほど安定した収入を得られる状況にあると判断されます。

他社の借入状況や返済履歴

銀行では、審査申込みを受けると「信用情報機関」を利用することで申込人の他社での借入状況や返済状況について調査します。収入に対して過大な借入れをしている場合や多くの会社から借入れをしている場合には返済能力が乏しいと判断される材料となりうるほか、過去の返済において延滞がある方は審査に通過することが難しくなることが多いです。

総量規制を踏まえて銀行ごとが定めた借入上限金額

総量規制とは貸金業法に定められた規則で、「年収の3分の1を超える貸し付けをしてはならない」というものです。つまり、年収600万円の人であれば、借入元が1社であれ複数社であれ、総額200万円までしか借りることができません。
銀行(都市銀行・地方銀行・ネット銀行など)が取り扱うカードローンは、銀行法が適用されるため、総量規制の対象外です。しかし、カードローン利用者の借入額が過大にならないように銀行独自の制限をかけることが一般的です。その制限は年収と同額の場合もあれば、年収の2分の1や3分の1までの場合もあります。

カードローンの利用限度額を増額する方法

カードローンを使っていると「利用限度額がもう少し増えたらいいのに」と思うこともあるでしょう。実は、カードローンの利用限度額は一度契約をした後でも、改めて申込み、審査に通過できれば増額することが可能です。

具体的な方法としては、利用中のカードローンを取扱っている銀行のホームページにて申込みを行うか、電話や店頭で相談をした後に申込みをするといった形があります。

増額するためには再度審査が必要

繰り返しになりますが、利用限度額を増額するためには改めて審査に通過する必要があります。なお、その際の審査のポイントは基本的には新規申込み時と変わりません。なお、他社で新規契約として申込みをすると新たにカードを発行する必要がありますが、利用限度額を増額する場合には新たなカードを発行しなくてもよい場合もあるので、まずは現在借入れ中の金融機関へ相談することをおすすめします。

関連記事:カードローンの限度額がいっぱいになったら?引き上げ時の注意点や審査ポイントを解説

利用限度額の増額申込み時に注意すること

カードローンの利用限度額の増額申込みを行う際に注意することは以下の4点です。近いうちに資金が必要で増額を検討している場合には、とにかく早めに行動することが肝心です。

  • 収入証明書類の提出が必要となる場合がある
  • 希望額が借りられるとは限らない
  • 延滞の履歴があると審査に通らない可能性がある
  • 収支に見合った限度額か

以下で詳しく解説します。

①収入証明書類の提出が必要となる場合がある

借入額によっては収入証明書類の提出を求められる場合があります。貸金業法では”ある貸金業者から50万円を超えて借りるとき、もしくは、他の貸金業者から借りている分も合わせて100万円を超えて借りるとき”には収入証明書類が必要と定めています。

これは貸金業者への適用されるルールではありますが、銀行でもこのルールを踏まえて一定以上の借入金額の申込みの場合には収入証明書類の提出を必須としていることが多いです。

参考:金融庁「貸金業法Q&A」

②希望額が借りられるとは限らない

新規申込みの際も同様ですが、審査結果次第で申込金額よりも小さい額で契約せざるを得ない場合があります。100万円の利用を申込んだとしても、審査の結果、利用限度額が50万円や30万円に設定されることもあるということです。

仮に急に100万円が必要になったしてもカードローンだけでは必要な金額を集められない可能性もあります。お金が必要になるとわかった時点で早めに対策を考え、いくつかの選択肢を準備しておくようにしましょう。

③延滞の履歴があると審査に通らない可能性がある

先述のように、これまでの返済履歴は重要な審査ポイントです。もし現在利用中のローンで返済の遅延などがあると審査にはマイナスとなります。現在カードローンをお借入れ中の方は計画通り返済を行うよう心がけましょう。

④収支に見合った限度額か

限度額の増額を申込む際は、返済に無理のない範囲内の利用限度額で申込みましょう。自分が必要と考えている金額以上の利用限度額を設定したことで、ついつい多めに利用してしまったという方も少なくありません。
余分に借りたお金にも利息は発生するので本来支払う必要のなかった費用を負担することになりかねません。収支に見合った利用限度額で申し込むようにしましょう。

関連記事:カードローンの限度額がいっぱいになったら?引き上げ時の注意点や審査ポイントを解説

借入金額を増やしたい場合はカードローン限度額の増額申込みがおすすめ

前述のようにカードローンは利用限度額が大きくなるほど借入利率は低くなる傾向にあります。このため、別の会社で新たにカードローンを契約するよりも、現在利用しているカードローンの利用限度額を引上げしたほうが借入利率を下げられる可能性があるでしょう。
また、別の会社で契約する場合、返済日や返済方法が既に利用中のカードローンと異なり、資金の管理が複雑になってしまうおそれもあります。
これらのことから、借入れ金額を増やしたいと思った時は、まずは現在のカードローンの限度額引上げを検討しましょう。

カードローンならちば興銀カードローン!

千葉興業銀行の「ちば興銀カードローン」の金利は年1.6%~14.8%(変動金利、最大0.2%の金利割引あり)で、利用限度(極度)額は最大1,000万円です。まとまったお金が必要になった、あるいは自由に出し入れできるカードローンを使いたいとお考えの方におすすめです。

申込みから契約までの手続きをWeb上で完結できるため、スムーズに手続きを進められます。カードローンの利用限度額を引き上げたい方も、新たにカードローンを利用したい方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

2023年2月1日現在