マイカーローンの審査基準。審査に落ちる理由や落ちた時の対処法とは

自動車購入にかかるお金を借り入れたい場合、マイカーローンを利用するのが便利です。しかし、ローンの審査に通るか不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではマイカーローンの審査基準や審査に落ちる理由を解説します。また、審査に落ちた場合の対処法についても紹介しますので参考にしてください。

マイカーローンの審査基準

マイカーローンでは様々な観点から審査が行われますが、その基準は金融機関ごとに異なります。一般的には次の8項目がポイントと言われています。

  • 年収
  • 職業
  • 勤続年数
  • 雇用形態
  • 年齢
  • 家族構成
  • 過去の信用情報
  • 他社での借入額

年収

マイカーローン返済の原資になるのは毎月の収入です。収入が多いほうが審査に通りやすいといわれています。また、後でご紹介する勤続年数と雇用形態とも関連しますが、審査時に申告した収入が継続的に見込めるかも重要な要素といえます。

職業

マイカーローンの審査では収入の大きさだけではなく、その収入が安定していることも重要なポイントです。そして、収入の安定性を判断する項目としては職業が挙げられます。
会社員や公務員であれば毎月一定程度の給料がもらえるため、収入が安定しているといえるでしょう。一方、アルバイトの場合はシフト勤務が一般的であり、シフトの兼ね合いやアルバイト先の突然の休業などにより突然収入が減少することも考えられます。
このことから、公務員や会社員は収入が安定していると見なされ、アルバイトなどに比べると審査に通りやすい傾向にあります。また、アルバイトの方をローンの利用対象外としている金融機関もあります。

勤続年数

収入の安定性を審査するポイントとして他に挙げられるのが勤続年数です。勤続年数の基準は明確にはありません。「勤続年数1年以上」を条件としている金融機関もあれば、こうした制限を設けていない金融機関もあります。ただ、いずれにしても勤続年数が長いほうが安定した収入があると見なされやすい傾向にあります。

雇用形態

会社から雇われているのか、自分で事業を経営しているのか、という雇用形態も審査における判断項目となります。 会社経営者や自営業、フリーランスの場合は自身で事業を行うため、売上や利益によって収入が変動します。このため収入が安定しないと見なされ、審査上不利に働くケースもあるでしょう。

年齢

マイカーローンの申込みには年齢条件があります。例えば、千葉興業銀行のマイカーローンでは、「お申込み時の年齢が満18歳以上満65歳未満で、最終ご返済年齢が満70歳未満の方」であることが条件となっています。
マイカーローンの年齢条件は各銀行のホームページに記載されています。申込時の年齢だけでなく、最終返済年齢を条件と定めている場合もあるため注意が必要です。

家族構成

家族構成によって世帯単位でみた場合の収入や費用が変動するため、審査に影響を与えることがあります。
例えば、両親と同居している・共働きの妻(夫)がいるなどの場合は、申込人が申告した収入よりも世帯収入のほうが多く、審査上有利に働く可能性があります。一方で、扶養家族が多い場合、その分月々に必要となる生活費も多いと考えられ、審査上にマイナス要素とみられる可能性もあります。

過去の信用情報

信用情報と呼ばれる過去のローンの返済履歴などの情報は、ローン審査に大きく影響するポイントです。信用情報機関が銀行や信販会社などの借入情報を記録し、加盟する団体に公開しています。

金融機関が加盟する信用情報機関は、主に以下の3社です。

信用情報機関 特徴
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関
株式会社日本信用情報機構(JICC) 消費者金融会社・クレジット会社・信販会社・金融機関、保証会社、リース会社など様々な事業者が加盟する信用情報機関
全国銀行個人信用情報センター(個信センター) 一般社団法人全国銀行協会が設置、運営しており、主に銀行系が加盟する信用情報機関

他社での借入額

他社での借入額が多い場合、審査上不利になるケースが多いです。加盟する信用情報機関を通じて他社の借入額を調査するため、複数社でローンを利用している人は注意が必要です。

カーローンの種類

カーローンと一口にいっても、ローンを提供する会社によって次の3つに大別することができます。

ローン 特徴 メリット デメリット
銀行マイカーローン 銀行と契約するローン 金利が低い 審査が厳しい傾向にある
審査・手続きに時間がかかる
ディーラーローン ディーラー提携の信販会社と契約するローン 審査が早く、比較的通過しやすい 返済中の車の所有権がない
金利が高い
自社ローン 自動車販売店と直接契約するローン 審査が早く、比較的通過しやすい 返済中の車の所有権がない
保証料や手数料負担が大きい

それぞれのローンでメリット、デメリットが異なります。自分のニーズに合っているものを選ぶためにも、各ローンの特徴を理解しておきましょう。

銀行マイカーローン

銀行のマイカーローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供するローンです。他のローンに比べて金利が低い分、審査が慎重に行われます。一般的に2〜3%程度の金利で利用できます。
銀行のマイカーローンでは、購入する車は担保にしませんが、保証会社が保証するケースが一般的です。その際、保証会社への保証料の支払いが必要となりますが、銀行負担か借入者負担かは銀行によって異なるため、利用前に確認しておきましょう。

ディーラーローン

ディーラーローンは、ディーラーが提携する信販会社と契約を結ぶローンです。一般的には銀行のマイカーローンと比べて金利が高く、審査に通りやすい傾向があります。

ディーラーローンの場合、返済中は車を担保として信販会社に預ける必要があり、所有権が信販会社側にある点に注意が必要です。

関連記事:銀行とディーラーで借りるカーローンと、残価設定型ローンの違いとは?メリット・デメリットを解説

自社ローン

自社ローンとは、銀行や信販会社を通さずに自動車販売店が独自に提供している形態です。銀行や信販会社が仲介しない分、審査がスピーディーに進みます。

「ローン」と呼ばれていますが、お金を借入れるのではなく、分割払いの資金を自動車販売店が立替えているという形です。そもそもローンではないので金利は0%とされていますが、手数料相当額が支払代金に上乗せされており、その負担分は銀行マイカーローンの金利負担を上回ることが多いです。
また、ディーラーローンと同様に返済が完了するまで車の所有権は販売店側にある点に注意が必要です。

マイカーローンの審査に落ちる理由

マイカーローンの審査に落ちてしまう主な理由としては、以下の4つが考えられます。

  • 年収に対して借入額が見合っていない
  • 自営業など収入が不安定な就業形態である
  • 複数のローンを利用している
  • 信用情報に問題がある

①年収に対して借入額が見合っていない

年収と借入金額が見合わないと判断されれば、審査に通らない可能性があります。例えば、年間のローンの返済金額が年収の大部分を占めてしまうような借入額であった場合、返済に懸念があると判断される可能性があります。
貯金の一部を頭金として使用したり、価格の安い車両を購入することで借入金額を減らすことができます。まずは、申込み前に月々の返済に支障が出ない程度の借入金額を確認しておくことが望ましいでしょう。

②自営業など収入が不安定な就業形態である

例えば、自営業やアルバイトのように会社員などと比べると収入に安定性のない雇用形態の場合、審査にマイナスの影響が出る可能性があります。
ただし、雇用形態だけで審査の結果が決まるわけではなく、収入や勤続年数といった他の審項目も考慮したうえで申込人に継続的な収入が見込めるかを判断することになります。
また、銀行によってはパートやアルバイトの方は、ローンの利用対象外と定めていることもあるため注意が必要です。

③複数のローンを利用している

複数のローンを利用していることで審査に落ちることもあります。これは、ローンの件数が多ければその分返済負担も大きいとみられるためです。

④信用情報に問題がある

過去に自己破産をしていたり、利用中のローンに延滞履歴があるなど、信用情報に問題がある場合も審査にマイナスです。
延滞などの記録は5〜10年程度残り続けることとなりますが、記録が消滅してからは審査に影響を与えないものとされています。
なお、信用情報に問題があるか確認したい場合、本人に限り開示請求が可能ですので、気になる場合は請求を行うことも検討してみましょう。

マイカーローンの審査に通りやすくするためには

ここまで紹介してきましたマイカーローンの審査に落ちてしまう理由を踏まえて、どのようにすればマイカーローンの審査に通りやすくなるのかを紹介します。次の3つの方法が考えられます。

  • 他のローンを返済する
  • 頭金を用意する
  • 連帯保証人を立てる

もちろん確実に審査に通るようになるというものではありませんが、審査に不安がある場合には上記3つの方法が利用できないか確認してみましょう。

他のローンを返済する

借入中の他のローンを返済することで審査に通りやすくなることがあります。その分月々の返済金額に余力が生まれるからです。
必要以上に借入れを増やすことは将来の返済負担を増やすことになりますので、返済可能なローンは返済しつつ、新たなローンの利用を検討しましょう。

頭金を用意する

頭金を用意すると審査に通りやすくなる場合があります。頭金によりローン金額を抑えることができるからです。現金や貯金がある場合には頭金を組み入れて借入金額を減らすことを検討しましょう。

連帯保証人を立てる

連帯保証人を立てることで審査に通ることがあります。ただし、自分から申出をするというよりは申込中の会社から保証人を要求されるケースが多いです。
一般的には親族に保証人を頼むことが多いです。ただし、保証人についても本人同様に収入・信用情報等の審査が行われることも知っておきましょう。

マイカーローンの審査に落ちた時の対処法

マイカーローンの審査に落ちた時には次の2つの方法を検討しましょう。

  • 借入金額を抑える
  • カーリースを利用する

申込み時の状況によっては審査に落ちてしまうことが考えられます。上記の方法を理解しておくことでマイカーの購入が円滑に進むでしょう。

借入金額を抑える

借入金額を抑えて再度申込みを行った場合、審査に通ることがあります。車種やグレードを変更し支払総額を抑えることが効果的です。
ただし、審査に落ちた理由が借入金額が大きすぎることのみによらない場合、再度審査を行ったとしても、審査に通らないことも考えられますのでご注意ください。

カーリースを利用する

ローンを組むのが難しい場合、カーリースを検討することも選択肢となります。カーリースとは、契約した車を一定期間、月々定額で乗ることができるサービスです。
カーリースはローンと同様に、リース会社から審査を受ける必要があります。しかし、ローンとは支払総額や契約期間が異なるため、カーリースなら通る場合も考えられるでしょう。

マイカーローンを利用することで手持ちの資金が少なくても車を購入できる

マイカーローンを活用することで、手持ちの資金が少なくても車を購入できることです。
車両購入を考えている人はマイカーローンの申込みを検討してみてはいかがでしょうか。

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2023年11月1日現在