消費者金融は、かつては「サラ金」とも呼ばれていました。「サラ金」と聞くと、割高な実質年率での貸付けや厳しい取立てなどの悪いイメージを思い浮かべる方も少なくないでしょう。
しかし、現在の消費者金融は、2006年に公布となった改正貸金業法によって「上限金利の引下げ」と融資の上限額を定める「総量規制の導入」が実施され、消費者が安心して利用できるサービスとなっています。金融庁が2022年に公表した「貸金業関係資料集」をみても、2005年度に1,596件あった行政処分が2022年度には3件まで減少しており、悪質な営業を行う業者が減ったことを示しています。

金融庁「貸金業関係資料集[PDF:1,105KB]」

なお、総量規制とは年収の3分の1を超える貸付けが禁止される規制です。例えば年収300万円の場合、3分の1である100万円までの貸付けが可能ということです。

また、上限金利は改正により以下の通りとなりました。

日本貸金業協会「上限金利について」

消費者金融のメリットは、何と言っても借入れまでのスピードが早い点といえます。審査は最短30分程度で完了し、その日のうちに融資が受けられる場合もあります。また、一般的には保証人や担保が不要であるため、これらを用意する余計な手間もかかりません。

銀行カードローンと比べて手軽に利用できる反面、実質年率が割高となりがちである点が消費者金融のデメリットといえます。利用金額が大きかったり、利用日数が長期化する場合には、返済負担が大きくなるため、このことを十分理解したうえで利用するようにしましょう。また、一定期間利息がかからない無利息期間サービスを提供している消費者金融もあるのでこうしたサービスもうまく活用するとよいでしょう。

銀行で取扱っているカードローンは、主に個人向けの融資サービスです。借入当初の定められた限度額の範囲内であればいつでも何回でも借入れが可能な利便性の高い借入手段です。
消費者金融での借入れと比べてのメリットとしては、借入金利が低く抑えられる点が挙げられるでしょう。消費者金融での借入れの実質年率の上限が18.0％であるのに対し、銀行カードローンの上限金利は15.0％程度となっていることが多いです。金利（実質年率）は返済金額の多寡に直結するため、できるだけ割安な借入サービスを利用することが望ましいでしょう。

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銀行フリーローンも銀行が提供するローンの1つです。繰り返し借入れができるカードローンとは異なり、契約時に一括でお金を借りて、その後は返済のみを行う借入形態です。カードローンほどの利便性は望めないものの、逆にいえば借り過ぎを防ぐことができますし、計画的に返済を進めることが可能です。
カードローンと同様に、金利は消費者金融よりも割安な傾向にあります。一度にまとまったお金が必要で計画的に返済を進めたい方はフリーローンを検討するとよいでしょう。

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