アルバイトの口座開設をステップごとに紹介!間に合わせるためにはどうする?

アルバイトが決まったら、給与を受け取るために本人名義の銀行口座が必要です。
「口座開設は初めてで心配。どうしたらいいの?」「銀行口座を持っていないけど、バイトの初日までに間に合う?」などと悩む方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、銀行選びから必要書類の準備、申込方法までをステップごとにわかりやすく解説します。
銀行口座を即日開設する方法や、通帳を早く受け取るための手段なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
アルバイトが決まったら口座開設が必要な理由
アルバイトの給与は、労働基準法第24条で「労働者本人に直接支払う」と定められています。
現金手渡しのところもありますが、多くのアルバイト先では銀行振込を採用しています。その際には「銀行名・支店名・口座番号」が必要です。
銀行口座の開設は無料でできますが、銀行によっては一定の条件を満たさなければ口座維持費がかかることもあるため、事前に確認しましょう。
ここからは銀行口座を開設するまでをステップごとに解説していきます。
アルバイトの口座開設 ステップ1:銀行の選定
アルバイト用の給与口座を開設するには、銀行の選定が欠かせません。
ATMから現金を下ろすこともあるため、自分にとって使い勝手の良い銀行を選びましょう。なお、アルバイト先が銀行を指定するケースもあるため、注意が必要です。
ここでは、自分に合った銀行の選び方と、給与口座に指定がある場合の対応について見ていきましょう。
自分に合った銀行を見つける
銀行を選ぶ場合は、アルバイトの給与を受け取ることだけでなく、日常での使いやすさも意識しましょう。例えば、自宅やアルバイト先から近く、通いやすい場所に支店や提携ATMのあるコンビニがあると安心です。
ATMの設置数が多いと、現金が必要なときにすぐに引き出せます。さらに、利用手数料が無料の銀行を選べば、出費を抑えることができてお得です。
スマホアプリやインターネットで口座開設が簡単にできる銀行を選ぶと、実店舗に足を運ぶことなくスムーズに口座開設ができるので、忙しい方に適しています。
また、スマホアプリで利用残高確認や入出金履歴を管理できる銀行だと、より利便性が高いです。
複数の観点から自分の生活スタイルに合った銀行を選びましょう。
アルバイト先が銀行を指定してくることも
アルバイト先によっては、給与振込用の銀行を指定されることがあります。
また、銀行だけでなく、支店まで指定されるケースもあります。これは振込手数料の削減や事務処理の効率化が目的となっています。
しかし、多くの銀行が、不正利用を未然に防ぐため「1人1口座」というルールを設けています。そのため、すでに口座を持っている銀行のほか支店を指定された場合、一度解約して新たな口座開設が必要になることもあります。
なお、銀行によっては追加口座の開設が可能な場合もあるため、解約前に窓口で相談しましょう。
アルバイトの口座開設 ステップ2:必要なものを準備
アルバイト用の給与口座開設をスムーズに進めるには、事前に書類や印鑑など必要なものをそろえましょう。
銀行によって求められる書類や条件は多少異なりますが、基本的には、本人確認書類、印鑑、暗証番号の3つが必要です。未成年の場合は親権者の付き添いや同意が必要になることもあります。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
本人確認書類
銀行口座を開設する際には、本人確認書類が必要です。
本人確認書類は大きくわけて、顔写真付きと顔写真なしの2種類があります。顔写真付きの例としては、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カードなどがあり、1点で確認が可能です。
顔写真なしの書類には、健康保険証や年金手帳(基礎年金番号通知書)、住民票の写しなどがあり、通常2点の提出が求められます。
書類の内容は、銀行に提出する氏名・住所・生年月日と一致しなければなりません。事前に書類の有効期限を確認しておくことも大切です。
さらに、現行の健康保険証は2025年12月1日まで有効となり、以降はマイナンバーカードによる「マイナ保険証」、または「資格確認書」に変わります。健康保険証が使えなくなる点に注意しましょう。
なお、スマホアプリやインターネットから申し込む場合、多くの銀行ではマイナンバーカードによる本人確認が必要です。
どんな場合でもスムーズに手続きできるよう、しっかり準備しておきましょう。
出典:厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用について」
印鑑
銀行口座の開設には、朱肉を使うタイプの印鑑が必要です。窓口での入出金や振込み、解約の際などに使用します。
偽造防止のため、百円均一店などで手に入る量産型よりも、オーダーメイドや手彫りの印鑑がおすすめです。銀行用の印鑑を用意して、紛失や破損には注意しましょう。
なお、スマホアプリやインターネット経由での口座開設なら印鑑不要の銀行も多く、来店不要で便利に手続きできます。
暗証番号
暗証番号は、ATMやオンラインで入出金や残高照会を利用する際に使う4桁の番号です。
生年月日や電話番号、住所など、他人から推測されやすい数字は避けましょう。1111などの同じ数字の繰り返しや1234といった連番もおすすめできません。
インターネットバンキングを利用する場合は、暗証番号とは別にログイン用のパスワードの設定も必要です。
安全性を高めるためにも、暗証番号やパスワードは第三者に知られないよう管理しましょう。
アルバイトの口座開設 ステップ3:口座開設の申込み
準備が整ったら、いよいよ口座開設を申し込みます。
口座開設は、スマホアプリやインターネットを使う方法と、銀行窓口で手続きする方法の2種類があります。

口座番号を急いで知りたい場合と通帳を早く受け取りたい場合では、最適な申込方法が異なります。
通帳発行には費用がかかる場合もありますので、注意が必要です。
それぞれに適した申込方法について詳しく見ていきましょう。
口座番号だけをすぐ知りたいならアプリやインターネットで即日発行も
多くの場合、給与振込先としてアルバイト先に提出するのは「銀行名・支店名・口座番号」で、印鑑や通帳は必要ありません。
口座番号がわかればすぐにアルバイト先に提出でき、初回給与の振込みに間に合います。
スマホアプリやインターネット経由で口座開設を申し込むと、多くの銀行では最短で即日または翌日に口座番号が発行されるのですぐに銀行窓口で手続きできない場合に便利です。
画像が不鮮明などで口座開設できない場合もあるので、時間に余裕を持った手続きが必要です。
キャッシュカードは郵送となり、到着まで1~2週間ほどかかることがあります。
銀行によってスケジュールは異なりますが、口座開設から実際にキャッシュカードを受け取るまでの期間を把握して、余裕をもって申し込みましょう。
キャッシュカードや通帳が早く欲しいなら店舗窓口
アルバイト先によっては、伝達ミスを防ぐために通帳のコピーやキャッシュカードの提示を求められることがあります。
また、ATMや窓口でお金を引き出したい場合にも、キャッシュカードや通帳が欠かせません。このような場合は、すぐに通帳を受け取れる銀行窓口で口座を申し込みましょう。
口座番号がその場で分かるのも、銀行窓口で作成する魅力でしょう。
銀行窓口なら記入方法や必要書類について、その場で確認しながら進められるのも大きな利点です。なお、銀行によっては事前予約が必要です。
通帳はその場で受け取れても、キャッシュカードは即日発行していない銀行もあるので注意が必要です。
キャッシュカードが届くまでには1~2週間かかることが大半です。その間はATMが使えないことがあるため、現金の引き出しが必要な場合は窓口で行いましょう。
親が代理申請を利用することも可能
未成年が口座開設を利用する場合は、親や法定代理人が代理申請できる銀行もあります。
口座を作る本人と親、それぞれの本人確認書類を提出すれば申込みが可能です。代理申請の可否や必要書類は銀行によって異なるため、事前の確認が欠かせません。
銀行の営業時間は平日9時~15時であることが多いため、例えば、高校生は授業や部活でなかなか窓口に行けないケースもあるでしょう。その場合、親に口座開設の代理申請を頼むのも一案です。
関連記事:ちば興銀「高校生・大学生でも口座開設できる?必要な書類は?学生証はいる?」
アルバイト代の振込みに必要な口座情報
アルバイト代の振込みに必要な情報は、一般的な銀行とゆうちょ銀行で異なります。
項目 | 銀行(ゆうちょ銀行以外) | ゆうちょ銀行 |
---|---|---|
金融機関名 | 金融機関名(〇〇銀行) | 金融機関名(ゆうちょ銀行) |
支店名/店名 | 支店名(〇〇支店) | 店名(3桁の番号) |
預金種目 | 普通預金 | 通常貯金 |
口座番号 | 口座番号 | 口座番号 |
口座名義 | 本人の名義 | 本人の名義 |
ゆうちょ銀行には支店名がなく、3桁の店名番号で表します。また、「普通預金」と「通常貯金」は同じものです。
アルバイトの口座開設はできるだけ初日までに間に合わせよう
アルバイト用の給与口座の開設は、できるだけアルバイト初日に間に合わせるのが基本です。やむを得ず遅れる場合でも、アルバイトの給与の支払日までには連絡しましょう。
口座開設がアルバイト初日に間に合わない場合は、アルバイト先へ事前に相談しておくと安心です。
アルバイトの初日までに時間がない場合は、先述した口座開設の申込方法を参考に、できるだけ早く申し込みましょう。
アルバイトの口座開設は申込方法で間に合わせよう
一般的に、アルバイトの給与を受け取るには銀行口座が必要です。アルバイト開始初日までに振込口座の提出を求められることも少なくありません。
銀行の窓口に行くと即日で通帳を受け取れますが、事前の来店予約が必要なケースも少なくありません。銀行の窓口に行く時間が取れない場合は、スマホアプリやインターネットを使って開設できる銀行を利用すると、スムーズに開設できます。
また、生活圏内にATMの多い銀行を選べば、日常の買い物や急な出費にも対応できるので、長く使えて便利です。
アルバイトの口座開設はちば興銀で!
ちば興銀なら、アルバイトのための口座開設もスムーズです。窓口ではスタッフが記入方法から必要書類まで丁寧に案内します。ぜひ、お近くの店舗の来店予約をご活用ください。
18歳以上の日本国籍をお持ちの方の場合は、アプリからの申込みにも対応しているので、忙しい方でも時間を選ばず手続きが進められます。
千葉県だけでなく、提携している全国のATMを平日(8:45~18:00)無料で利用できます。
給与の受け取りはもちろん、普段使いにも利便性が高いちば興銀で口座を開設し、アルバイト生活を快適にスタートさせましょう。

水野 崇(みずの たかし)
水野総合FP事務所代表。東京理科大学理学部応用数学科卒業。
相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など多方面で活動している。
学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。
テレビ朝日「グッド!モーニング」、BSテレ東「マネーのまなび」などに出演。
NHK土曜ドラマ「3000万」の家計監修を担当。
<資格>1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士、証券外務員1種 など
2025年10月1日現在