今すぐお金が必要な場合の対処法は?緊急で借りる・借りる以外の6つの方法

「今すぐお金が必要」という状況に直面すると焦りやすいものです。実は、お金の調達手段はいくつもあります。一度気持ちを落ち着けて、冷静に選択肢を整理しましょう。
この記事では、6つの対処法について解説します。
少し待てる場合の資金調達方法についても触れますので、参考にしてください。
今すぐお金が必要!そんな場合の6つの対処法

冠婚葬祭や突然の医療費など、急にお金が必要になるケースは少なくありません。ここでは代表的な6つの方法について、概要とメリット、注意点を紹介します。
方法 | 概要 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
家族・親戚に相談する | 身近で頼りやすく、少額なら対応してもらえる可能性がある | 即日で融通してもらえる場合がある | 高額は頼みにくい。返済遅延は関係悪化のリスクも |
持っている物を売る | 質屋や買取りサービスで不用品を現金化 | 不用品がお金になる。質入れなら品物を買い戻せる可能性あり | 質入れの場合は買取額の約8割程度しか借りられず、返済できなければ品物を失う。思い出の品を手放すこともある |
即日払いの仕事やバイトでお金を稼ぐ | 日雇い・単発バイトで当日中に報酬を受け取る | 空き時間を活用できる。履歴書不要の場合も | 短期のため収入額は限られる。タイミングによっては希望する仕事が見つからないこともある |
クレジットカードのキャッシングサービスを利用する | キャッシング枠があればATMで即日借入可能 | 手軽に利用でき、急な出費に即対応できる | 事前に申込みと審査が必要。金利が高めのことが多い |
カードローンを利用する | 銀行などの金融機関から繰り返し借入できる | 限度額内で柔軟に利用でき、金利はキャッシングサービスより低め | 審査が必須で即日利用できない場合がある |
給与前払いを利用する | 勤務先に申請し、給料日前に一部を受け取る | 借金ではなく働いた分を受け取るため、安心感がある | 会社によって条件や上限が異なる。たびたび使うと、社内での印象が悪化するリスクがある |
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
家族・親戚に相談する
数日以内にお金が必要となった場合、最も手軽な方法は家族や親戚にお金を貸してもらえないか頼んでみることでしょう。
ただし、高額な金額をお願いすると相手も困ってしまうため、数十万円のような高額な依頼は避けるべきです。
また、返済が遅れてしまうと、家族や親戚という近しい間柄であっても関係性が悪くなってしまうおそれもあります。
こうした状況を防ぐためにもお金が必要な理由やいつまでに返済するかを示したうえで、返済はその約束通りに行うことが重要です。その後の関係性に影響が出ないようにしましょう。
持っている物を売る
質屋では、不用品などを売ることでお金を得ることができますし、品物を担保として預けてお金を借りる「質入れ」も可能です。
質入れによってお金を借りる場合、借りられる金額は預ける品物の買取価格の8割程度であることが一般的です。
つまり、仮に10万円が必要であれば、13万円程度で買い取ってもらえる品物を準備しなければなりません。
期日までにお金を返せなくても督促や取り立てなどはありませんが、質入れした品物は「質流れ」となって自分の物ではなくなってしまうため注意が必要です。
即日払いの仕事やバイトでお金を稼ぐ
即日払いの仕事やバイトでは、仕事をしたその日のうちに報酬を支払ってもらえることもあります。
急に発生してしまった空き時間に仕事をしたい方向けに、面接や履歴書なしで簡単に仕事を探すことができるアプリも存在します。
こうしたアプリを活用することで、当日に報酬を受け取れる仕事を見つけることも可能です。
クレジットカードのキャッシングサービスを利用する
クレジットカードのキャッシングサービスを契約している方であれば、その日のうちにお金を準備することが可能です。キャッシングサービスでは、ATMで簡単に借入をすることができます。
ただし、あらかじめキャッシング利用枠の設定がされていないと利用できない点に注意しましょう。設定がされていない場合、カード会社に利用申込みをして審査に通過しないとキャッシングサービスを利用できないため、即日の借入ができないこともあります。
さらに、キャッシング枠は、契約しているクレジットカードのショッピング枠の利用状況に影響を受けます。
利用限度額(総利用枠)が50万円のクレジットカードであれば、ショッピング枠ですでに50万円分使っている場合、30万円のキャッシング枠が設定されていても、キャッシング枠は利用できません。
キャッシングサービスを利用する際には、ショッピング枠の利用状況も確認しましょう。
カードローンを利用する
カードローンとは、銀行などの金融機関からお金を借りられるサービスです。利用限度額の範囲内であれば、いつでも何度でも借入することができる非常に利便性が高いサービスです。
カードローンの利用にあたっては、審査に通過する必要があります。審査にかかる期間や利用開始までの日数は金融機関によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
関連記事:ちば興銀「カードローンとは?仕組みやメリット、申込み方法、注意点等をわかりやすく紹介」
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給与前払いを利用する
給料は毎月決まった日に支給されるものであり、前倒しで受け取ることはできないと思っている方も多いかもしれません。
しかし、労働基準法第25条では、事業者は非常時であれば給料日前でも給料を支払うように定められており、勤務先や雇用形態にかかわらず、基本的には「給与前払い」に対応してもらうことができます。
ただし、支払いを要求できるのはすでに労働によって発生した給料であって、これから行う予定の労働分について要求することはできません。
加えて、どのような状況を指して非常時とするかの判断基準は会社ごとに定められており、給与前払いが認められる条件や金額は企業ごとに異なります。
また、給与前払いを利用することによって、職場内でお金にルーズであるという印象を与えてしまうおそれもあるので、よく考えてから利用するようにしましょう。
少しなら待てる場合のお金を工面する2つの方法
場合によっては、お金が必要になるまでに少し時間に余裕があるケースもあるでしょう。その場合は、さらにいくつかの資金調達方法があります。
ここでは主なものを3つ紹介します。
方法 | 概要 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
国の支援制度を利用する | 総合支援資金や福祉資金など、社会福祉協議会を通じて利用できる | 無利子または低金利で借りられ、返済負担が軽い | 申請から融資までに時間がかかる |
従業員貸付制度を利用する | 勤務先に独自の貸付制度があれば、給与とは別に資金を借りられる | 比較的低金利で利用できる | 制度の有無や条件は会社ごとに異なる。利用が人事評価に影響することも |
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
国の支援制度を利用する
時間に余裕があれば、国や自治体が設けている公的融資制度の利用を検討してみましょう。
代表的なものは、生活福祉資金貸付制度です。総合支援資金、福祉資金などさまざまな種類があり、無利子または低金利で利用できます。
生活費や医療費など幅広い用途に対応しており、返済の負担を抑えながら資金を確保できますが、利用には審査や申請手続きが必要です。
なお、支援制度の利用には各地の福祉協議会が定める条件を満たす必要があるため、事前に条件を確認するようにしましょう。
従業員貸付制度を利用する
従業員貸付制度とは、企業が福利厚生の一環として自社で働く従業員に資金を貸し付ける仕組みです。
銀行や消費者金融などの金融機関から借りる場合と比べて、低い利息が設定されているのが一般的です。返済方法が給与天引きであれば、滞納の心配がありません。
金融機関の審査よりも条件が簡易的で、比較的利用しやすい制度といえるでしょう。
なお、制度の有無や貸付条件は企業ごとに異なります。急な出費に備えて、勤務先に制度があるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
今すぐお金が必要でも、一度冷静になって考えよう
急な出費でお金が必要になると、つい焦ってしまいどうしたらいいかわからなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
時間に余裕がある場合は、国の支援制度や勤務先の従業員貸付制度を活用すれば、返済時の負担を抑えられます。
時間の猶予がない場合は、カードローンなどを利用すれば、早めに資金を確保できます。
まずは冷静になり、今回の記事を参考に自分に合った資金調達方法を検討しましょう。
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水野 崇(みずの たかし)
水野総合FP事務所代表。東京理科大学理学部応用数学科卒業。
相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など多方面で活動している。
学校法人専門学校東京ビジネス・アカデミー非常勤講師。
テレビ朝日「グッド!モーニング」、BSテレ東「マネーのまなび」などに出演。
NHK土曜ドラマ「3000万」の家計監修を担当。
<資格>1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士、証券外務員1種 など
2025年10月1日現在