【2025年版】国のリフォーム補助金一覧！利用条件や具体例を紹介
住宅や住まいを快適に保つには、リフォームが欠かせません。「できるだけお得にリフォームしたい」と考えている方も多いでしょう。
国は住宅のリフォームに対しさまざまな補助金制度を設けています。また、リフォームの際に利用できる減税制度もあります。
補助金や減税制度を活用すれば、コストを抑えてリフォームすることができます。
この記事では、「住宅省エネ2025キャンペーン」をはじめとする、4つのリフォーム補助金制度について詳しく紹介します。住宅リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
なお、住宅減税について詳しくは「【2023年最新版】リフォーム減税の制度を税理士が徹底解説！」をあわせてご覧ください。
住宅省エネ2025キャンペーン
住宅省エネ2025キャンペーンとは、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、家庭の省エネを推進するための補助金制度です。
| 事業 | 担当省庁 | 概要 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 子育てグリーン住宅支援事業 | 国土交通省 | 省エネ性能を高めるためのリフォーム支援 | 全世帯（リフォームの場合） |
| 先進的窓リノベ2025事業 | 環境省 | 断熱窓のリフォーム支援 | 全世帯 |
| 給湯省エネ2025事業 | 経済産業省 | 高効率給湯器の導入支援 | 全世帯 |
| 賃貸集合給湯省エネ2025事業 | 経済産業省 | 賃貸住宅の給湯設備省エネ化を支援 | 既存賃貸住宅の所有者 |
各事業には予算が設けられており、原則として上限に達した場合は期限内でも受付終了となります。
それでは、それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。
出典：国土交通省・経済産業省・環境省「住宅省エネ2025キャンペーン｜住宅省エネ2025キャンペーンについて」
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ性能を高めるためのリフォーム支援です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 |
|
| 補助を受ける要件 |
|
| 対象工事 1～3は必須工事 4～8は任意工事 |
|
事業名に「子育て」とありますが、リフォームの場合全世帯が対象です。子育て世帯のみの支援ではありません。
出典：住宅省エネ2025キャンペーン「子育てグリーン住宅支援事業｜事業概要」
先進的窓リノベ2025事業
先進的窓リノベ2025事業では、断熱窓のリフォームをサポートしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 | 1戸あたりの上限額：200万円（改修費用の2分の1相当） |
| 補助を受ける要件 |
|
| 対象工事 |
|
一定の条件を満たす窓などへのリフォームに関して、補助金を受けられる制度です。そのため、補助金の申請には施工業者が発行する対象商品の性能証明書が欠かせません。
同一の住宅について、条件を満たすリフォーム工事を複数回行った場合、それぞれ申請が可能です。ただし、同一の窓で複数回リフォームした場合は対象外となります。
出典：住宅省エネ2025キャンペーン「先進的窓リノベ2025事業｜事業概要」
給湯省エネ2025事業
給湯省エネ2025事業では、高効率給湯器の導入を促進しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 |
|
| 補助を受ける要件 |
|
| 対象機器 |
|
補助金を受けるためには、内容に応じて工事請負業者や販売業者が交付申請等の手続きを行う必要があります。
リフォームの場合、1台目の給湯器の設置日が工事開始日（着工日）とみなされます。
出典：住宅省エネ2025キャンペーン「給湯省エネ2025事業｜事業概要」
賃貸集合給湯省エネ2025事業
賃貸集合給湯省エネ2025事業では、賃貸住宅における給湯設備の省エネ化を支援しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 |
小型の省エネ型給湯器（上限：1住戸1台）
|
| 補助を受ける要件 |
|
| 対象機器 |
|
今回対象となるのは、次の条件を満たしたものです。
- 1棟に2戸以上の賃貸住戸がある
- 建築から1年以上が経過している、または、いずれかの住戸で人の居住実績がある
賃貸住戸とは、賃貸借契約を結び、他人が居住するために貸し出される住宅を指します。
事業用の貸出しや賃貸借契約を締結しないオーナーや親族が居住する場合は対象外となります。
出典：住宅省エネ2025キャンペーン「賃貸集合給湯省エネ2025事業｜事業概要」
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、既存住宅の長寿命化や省エネ化等の性能向上リフォーム工事に対して補助金を交付する事業です。
国土交通省が実施しており、申請者は個人は対象ではなく、リフォーム工事の施工業者および買取再販業者に限られます。そのため、業者に申請可能か事前に確認することが大切です。
| 項目 | 内容（2024年度） |
|---|---|
| 補助金額 |
|
| 補助を受ける要件（一部抜粋） |
|
| 対象工事 |
|
2024年度は、2024年4月15日に募集についてのお知らせがあり、2025年1月31日に締め切られました。
2025年度にも事業が行われるかは定かではありませんが、引き続き行われる可能性も十分にあります。最新情報は国土交通省のWebサイトで確認してください。
出典：国土交通省・国立研究開発法人建築研究所「長期優良住宅化リフォーム推進事業｜事業概要」
子育て支援型共同住宅推進事業
子育て支援型共同住宅推進事業では、マンションやアパートなどの共同住宅を対象として、事故防止や防犯対策のための住宅の新築・改修への取組みを支援しています。国土交通省が推進する事業です。
ここでは、リフォームについて紹介します。
| 項目 | 内容（2024年度） |
|---|---|
| 補助金額 |
補助率：3分の1 |
| 補助を受ける要件（一部抜粋） |
|
| 対象工事（例） |
転落防止の手すり等の設置 防犯性の高い窓や玄関ドアの設置 など |
申請には、事前審査をクリアする必要があります。事前相談期間は2025年4月1日～2026年1月30日（型によって異なる）です。
交付申請受付期間は、2025年4月1日～2026年2月27日となります。予算状況によって前倒しして終了する場合があるため注意が必要です。
出典：子育て支援型共同住宅推進事業「子育て支援型共同住宅サポートセンター｜事業全般」
次世代省エネ建材の実証支援事業
次世代省エネ建材の実証支援事業とは、断熱のリフォームを促進する取組みで、経済産業省が実施しています。
| 項目 | 内容（2024年度） |
|---|---|
| 補助金額 |
|
| 補助を受ける要件 |
|
| 対象工事 |
|
2024年度は2回公募が行われました。
- 一次公募：2024年5月7日～7月8日
- 二次公募：2024年9月9日～10月4日
まだ発表はありませんが、2025年度も実施される可能性があるので、経済産業省のWebサイトにて最新情報を確認しましょう。
出典：一般社団法人環境共創イニシアチブ「令和6年度 次世代省エネ建材の実証支援事業」
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
既存住宅における断熱リフォーム支援事業では、窓や玄関ドアのリフォーム時の高性能建材の使用やLED照明、蓄電システムの使用などを促進しています。環境省が所管しています。
| 項目 | 内容（2024年度） |
|---|---|
| 補助金額（一部抜粋） |
|
| 補助を受ける要件（一部抜粋） |
|
| 対象工事（例） |
|
2024年度は複数回に分けて公募が実施されました。
現在の公募スケジュールは、2025年3月24日～6月13日になります。
出典：公益財団法人北海道環境財団「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」
公益財団法人北海道環境財団「断熱リフォームパンフレット（全体）」
国の補助金事業を活用してお得にリフォームしよう！
国はリフォームに対してさまざまな補助金事業を実施しています。住宅全体のリフォームのほか、窓や給湯器にも対応しているのがポイントです。
多くの場合、施工業者が申請手続きをサポートするので、事前に相談すると安心です。
なお「住宅・建築物安全ストック形成事業」や「介護保険における住宅改修」なども国の補助金制度ですが、市町村ごとに条件や補助の範囲が異なります。補助金には申請期限や予算上限があるため、早めの確認が必要です。
補助金を最大限活用するためにも、お住まいの地域で実施されている制度を確認してみましょう。
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2025年6月5日現在