車の維持費は年間でいくらかかる?支払金額を抑える方法も解説

車の購入を検討している方の中には、購入後にどれくらいの維持費がかかるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、車の購入後の維持費がどれくらいかかるのかを示したシミュレーションや維持費を安く抑える方法について解説しています。
自動車の購入を検討している方や維持費について気になっている方は是非参考にしてください。

車の維持費の相場(普通自動車・軽自動車)

車の維持費は車種や走行距離によって変動します。一般的には普通自動車のほうが車検や税金にかかる費用が高く、総体の維持費用も軽自動車と比べて大きくなりがちです。
以下の表は、普通自動車と軽自動車の維持費にかかる年間の金額をシミュレーションしたものです。参考値としてご確認ください。

【自動車初回新規登録2019年10月1日以降・エコカー減税対象外車・走行距離500km/月(燃費15km/L・ガソリン代165円/L)】
普通自動車(総排気量1,500㏄以下・車両重量1.5t以下) 軽自動車
毎年 2年ごと 毎年 2年ごと
税金 自動車税
30,500円
自動車税
30,500円
+
自動車重量税
24,600円
軽自動車税
10,800円
軽自動車税
10,800円
+
自動車重量税
6,600円
保険料 任意保険料
62,000円
任意保険料
62,000円
+
自賠責保険料24ヵ月分
17,650円
任意保険料
62,000円
任意保険料
62,000円
+
自賠責保険料24ヵ月分
17,540円
車検(メンテナンス)費用 40,000円程度
(自動車重量税・自賠責保険料除く)
35,000円程度
(自動車重量税・自賠責保険料除く)
ガソリン代 65,000円 65,000円
駐車場賃料 120,000円 120,000円
年間合計 277,500円 357,500円 257,800円 317,800円

自動車重量税や自賠責保険料など2年ごとにかかる費用もあり、その年は維持費が高くなります。

税金

車の税金には自動車税(軽自動車税)と自動車重量税の2種類があります。自動車税は、毎年4月1日時点で車を持っている方に支払い義務が生じます。税額は総排気量によって変動し、660㏄超の場合は「自動車税」、660㏄以下の場合は「軽自動車税」がかかります。

下記が自動車税における総排気量別の金額表です。

総排気量 初回新規登録が2019年9月30日以前 初回新規登録が2019年10月1日以降
1,000cc以下 29,500円 25,000円
1,000cc超~1,500cc以下 34,500円 30,500円
1,500cc超~2,000cc以下 39,500円 36,000円
2,000cc超~2,500cc以下 45,000円 43,500円
2,500cc超~3,000cc以下 51,000円 50,000円
3,000cc超~3,500cc以下 58,000円 57,000円
3,500cc超~4,000cc以下 66,500円 65,500円
4,000cc超~4,500cc以下 76,500円 75,500円
4,500cc超~6,000cc以下 88,000円 87,000円
6,000cc超 111,000円 110,000円

軽自動車税は用途別の違いがあるのみで、排気量による税額の違いはありません。

初回新規登録が2016年3月31日以前 初回新規登録が2016年4月1日以降
乗用(自家用) 7,200円 10,800円
貨物用(自家用) 4,000円 5,000円

自動車重量税とは、自動車車種や重量、経過年数に応じて税額が変動する税金です。環境性能(排出ガス性能や燃費性能)の条件を満たしていればエコカー減税が適用されるため、免税または減税とされます。支払い時期は自動車購入時ならびに車検時となります。

以下の表は2年ごとの自動車重量税です。

普通自動車
エコカー対象 エコカー対象外
(12年以内)
エコカー対象外
(13年経過)
エコカー対象外
(18年経過)
0.5t以下 5,000円 8,200円 11,400円 12,600円
~1t 10,000円 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円
~2t 20,000円 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5t 25,000円 41,000円 57,000円 63,000円
~3t 30,000円 49,200円 68,400円 75,600円
軽自動車
エコカー対象 エコカー対象外
(12年以内)
エコカー対象外
(13年経過)
エコカー対象外
(18年経過)
5,000円 6,600円 8,200円 8,800円

自動車税・軽自動車税、自動車重量税ともに一定年数を超えると税金が高くなります。

保険料

車の保険には加入が義務付けられている自賠責保険と、自賠責保険では補償しきれない部分を補う任意保険があります。自賠責保険は車種、保険期間ごとに金額が決まっています。車種、保険期間ごとの料金は以下の表の通りです。

36ヵ月 24ヵ月 12ヵ月
自家用乗用自動車 23,690円 17,650円 11,500円
軽自動車 23,520円 17,540円 11,440円
  • 沖縄県、離島などは保険料が異なります。

なお、任意保険の保険料は、補償範囲や運転者の年齢などによって変動します。

車検・メンテナンス費用

車検費用は車検を依頼する業者や車の状態によって大きく変動します。車検は自動車の購入から3年後、その後は2年ごとに受けなければなりません。
車検時の部品交換とは別に、タイヤやオイルなどの消耗品も交換する際にも費用がかかるため、まとまったお金が必要な場合があります。

関連記事:「車検費用の相場は? 軽自動車、バイクの法定費用や車検基本料金も解説

ガソリン代(走行費用)

ガソリン代や高速料金などの走行費用は維持費の中でも大きな金額になりやすい費用です。走行距離や地域だけでなく、燃費の良し悪しといった自動車の性能にも費用が左右されます。

駐車場代

駐車場代は地域によって大きく異なり、東京都や京都府、大阪府などの都市圏の方が高額になりやすいです。千葉県の場合、月額9,000〜12,000円程度が相場です。また、駐車場代は駐車場の設備などでも変動します。

車の維持費を安く抑える方法

車の維持費について想像以上にかかるなと感じた方もいらっしゃるかと思いますが、以下のことを心がけることで費用を安く抑えることも可能です。

  • 燃費が良い車を選ぶ
  • 減税制度の対象になっている車を選ぶ
  • 自動車保険を見直す
  • 定期的に車のメンテナンスを行う

燃費が良い車を選ぶ

自動車にかかる税金の金額は総排気量や自動車重量によって定められているため、コンパクトカーや軽自動車などの燃費の良い車を選ぶことで自動車税や自動車重量税といった税金を抑えることができます。
また、燃費が良い車だとガソリン代の抑制にもつながります。
たとえば燃費10km/Lの車で500km走行すると必要なガソリン量は50Lですが、燃費15km/Lの車では必要なガソリン量は約33Lとなります。ガソリン価格が160円/Lの場合、前者はガソリン代が8,000円かかるのに対して、後者は約5,300円で済むためおよそ3,000円の節約が可能です。
そのほかの費用である自動車保険料や車検費用をみても、コンパクトカーや軽自動車のほうが金額が安い傾向にあります。

減税制度の対象になっている車を選ぶ

グリーン化特例やエコカー減税を利用できる車を選ぶことも維持費を安く抑える方法です。グリーン化特例では自動車税・軽自動車税が、エコカー減税では自動車重量税がそれぞれ減免されます。

自動車保険を見直す

任意の自動車保険は自賠責保険で補償できない部分をカバーしてくれますが、必要以上な補償内容となっている場合があります。運転者を契約者本人のみに限定したり、家族がもともと入っていた自動車保険の等級を引き継いだりすることで保険料を節約することができます。定期的にプランの見直しを行い、ご自分に合った補償内容の任意保険を利用しましょう。

定期的に車のメンテナンスを行う

定期的にメンテナンスを行うことで大きな故障を避けられ、結果的に維持費を抑えることが可能です。最初は小さな整備不良であっても適切な処置をしないままに時間が経つと大きな故障へとつながりかねず、結果として修理や部品の交換に多くの費用が発生してしまう可能性もありますので、12ヵ月点検や24ヵ月点検といった法定点検をしっかりと実施するようにしましょう。

維持費を安く抑えるコツを把握しておこう

維持費を安く抑えるコツを把握しておくことは重要です。税金や保険料など、ある程度決まっている費用を抑えるのは難しいですが、任意保険を見直したり定期的なメンテナンスを行ったりすることで維持費を抑えられる可能性があります。この記事で紹介しました維持費を安く抑えるコツについて理解し、しっかりと実践するようにしましょう。

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2023年5月31日現在