管理職研修・情報セキュリティ研修のご利用事例(株式会社ベビーリース)
管理職の意識改革と情報セキュリティ知識の強化が、前向きな姿勢を育てています。

代表取締役社長 山﨑 修太郎 氏
会社概要 | |
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会社名 | 株式会社 ベビーリース |
代表取締役社長 | 山﨑 修太郎 |
所在地 | 松戸市高塚新田158-19 |
設立 | 1975年4月 |
資本金 | 30,000千円 |
事業内容 | ベビー用品のレンタル、通信販売 |
HP | https://www.nicebaby.co.jp/ |
株式会社ベビーリース様は、千葉県松戸市に本社を構える、ベビー用品のレンタル・販売企業です。自社で配送・組立・回収までを一貫して対応できる体制を整え「安心・安全・清潔」にこだわったサービスを提供し赤ちゃんとご家族が毎日を、よりしあわせで快適に過ごせるようサポートしています。
経営課題の解決を目指して
現場の改革に着手。
部署間の連携の希薄さや中間層の主体性不足、そして情報セキュリティ意識の底上げは、ベビーリース様が抱えていた重要な経営課題でした。こうした背景を受け、千葉興業銀行では「管理職研修」や「情報セキュリティ研修」のコンサルティングをご提案。2024年より順次プログラムの運用を開始し、社員の意識の変化や行動が前向きになったという成果が現れ始めています。研修導入の経緯や取り組み内容、今後に向けた展望について、お話を伺いました。
「雑談ベース」の何気ない会話から
研修の話が動き出しました。
---経営の中で、どのような課題を感じていた?
大きく3つの課題を感じていました。一つ目は、部署間の連携が希薄だったことです。社内には、配送営業部・病院営業部・品質商品管理部・コールセンターも含めた総務部という4つの部署があります。各部署内では話す機会も多く、さまざまな話をしていたようでした。しかし、それぞれの部署が独立して動いており、部署間の連携が弱く、セクショナリズムを感じていました。課題に感じていた二つ目の部分は、管理職である課長や主任クラスが、自分で考えて動こうとする姿勢がなかなか見えないところです。与えられた業務にはしっかり対応してくれる一方で、自ら課題を見つけて提案したり部門を越えて連携を促したりする場面が少ないと感じていました。決められたことを決められた通りに進めるのはもちろん大切ですが、それぞれの現場で経験を積んでいるメンバーばかりなので、そこからもっとアイデアが出てきてほしいという思いがありました。実際には「こうしたほうがよいのではないか」と感じていることがあってもそれを口に出すきっかけや場がなかったのかもしれません。そうした空気をどう変えていけるかは、以前からの課題でした。
---もうひとつの課題は?
三つ目の課題は、セキュリティリスクに関することです。当社はベビー用品のレンタル事業という特性上、お客様とそのご家族の大切な個人情報を日常的に取り扱っています。そのため情報セキュリティに対する意識を、全社的に底上げする必要性を感じていました。
---コンサルティングを依頼したきっかけは?
最初は正式な相談というより、千葉興業銀行さんとのやりとりの中で、組織や業務に関する悩みを雑談のようなかたちで話していたのが始まりでした。こちらから何か依頼をしたわけではなかったのですが、話を聞いてくださったうえで「それであれば、このような研修もありますよ」と提案いただいたのがきっかけです。雑談という形式だったからこそ、あらたまった相談では言いにくいような本音や感覚的な悩みも、素直に話せたと感じています。自然な会話の積み重ねの中から課題を拾い上げ、当社の現状に合った支援策を提案いただいたのがありがたかったです。

部署間の連携と個々の主体性
セキュリティ知識の共通化を実現。
組織の中核を担う中間層の育成と、個人情報を扱う業務体制の強化という課題に対応するため実施したのは「管理職研修」と「情報セキュリティ研修」の2つのプログラム。どちらも、実践的なグループワークを行いました。はじめての試みに戸惑いもあったなか、社員の皆さんにどのように受け入れられ、どんな手応えや変化があったのか。研修を通して見えてきた変化について、お話を伺いました。
声が上がる現場になったことで
「自分から動く」姿勢が根付きはじめています。
---管理職研修で取り組んだ内容は?
部署を横断したグループワーク形式の研修をご提案いただきました。管理職や主任クラスの社員が集まり、毎回設定されたテーマについて意見交換を行うスタイルです。グループワークの形式は、日々の業務ではなかなか接点の少ない部署同士の交流を生み出すと同時に、参加者が自分の意見を持って発言する機会にもなり、結果的に「部署間の連携」と「個々の主体性」という、2つの課題に働きかけるものになっていたと感じています。
---研修を重ねる中で、どのような効果や変化を感じた?
最初の頃は、ほとんど発言しないメンバーも多く、限られた人が話すような状態でした。グループワークの回数を重ねたところで「もっと一人ひとりが発言できるようにしたい」とこちらからもお願いをして、全員に発言の機会ができるよう、進め方を工夫していただきました。回を重ねるごとに全体の空気が変わってきて、今ではほぼ全員が自分の言葉で意見を伝えられるようになってきています。
---特に印象的な変化は?
「自分から動こう」という意識が芽生えたことです。たとえば以前からSNSの発信に力を入れたいと考えていましたが、日々の業務に追われて、更新が止まってしまっていました。これまでは私や常務から声をかけて動いてもらう場面が多かったのですが、あるとき「このまま更新しないのはよくない」と提案が上がり、そこから自発的に運用を再開してくれました。また、人前で話すことに慣れていない社員も多かったのですが、研修を通じて「人に伝える」という意識が備わってきました。自分が見られている、評価されているという感覚が芽生えたことで、日常の仕事にも前向きな変化が出てきていると思います。
セキュリティ意識の共通化で
より強固な管理体制を構築できました。
---情報セキュリティ研修で取り組んだ内容は?
主に配送スタッフやコールセンターのメンバー、そして総務部門など、実際に個人情報に接する機会の多い社員たちを対象に、フィッシング詐欺メールの見分け方やSNS利用時の注意点、お客様宅へ訪問する際の配慮といった、実務に即した内容を中心に研修を行っていただきました。
---どのような変化を感じている?
もともと当社は、日常的にお客様の個人情報を取り扱うという事業の特性上、社員のセキュリティに対する意識は比較的高いほうだったと思います。社内のシステムや取り扱いルールもある程度整備していましたし、基本的な対策は以前から実践してきました。とはいえ、体系的にセキュリティについて学ぶ機会はこれまでなく、認識のばらつきが出ていた部分もあったように思います。たとえば「これは機密情報にあたるのか」「どこまでが配慮すべき範囲なのか」といった判断は、社員によって受け止め方が異なることもありました。今回の研修では、そうした基準を改めて整理し、全社的に共通認識をもてたことが大きな収穫です。
---社員の行動が目に見えて変わった部分はある?
社員から「ウイルスチェックを週1回行うようにしよう」といった提案があがり、実際に業務の中で実施されるようになりました。セキュリティは何も起きないことが理想である分、目に見える成果が出づらい分野ではありますが、こうした前向きな提案が現場から自然に出てきたことは、研修の成果として非常に意味のある変化だと感じています。
ハンズオン支援で課題に寄り添う提案。
---千葉興業銀行のコンサルティングサービスを利用した感想は?
研修の準備段階から、私たちの業務や現場の状況を丁寧に理解しようとする姿勢が伝わってきました。進め方についても一方的に決めるのではなく、打合せや対話を通じて内容をすり合わせていくようなかたちで、常に並走していただけた印象です。当社の実情や課題に即して必要なタイミングで的確なサポートを提供していただける、そうした「ハンズオン支援」によって、現場にいる社員自身も「これは自分たちの会社に必要なことだ」と実感を持ちやすくなり、学びに対する姿勢にも自然と前向きな変化が生まれていったように思います。
---今後の展望、コンサルティングへの期待は?
組織づくりや人材育成・採用活動の分野では、まだまだ取り組めることがたくさんあると思っています。全社として統一感のある育成プログラムがあると、よりスムーズな定着や早期戦力化にもつながるのではないかと感じているため、仕組み化のサポートをしていただきたいです。また、採用活動自体にも戦略的な視点が必要だと考えていますので人材確保や組織強化の面でも、引き続き支援をお願いしたいと思っています。これまでのように、私たちの声に丁寧に耳を傾けながら一緒に考えてくださる千葉興業銀行さんであれば心強いパートナーとして、今後もさまざまな場面で力を貸していただけるのではないかと期待しています。

中小企業の皆様、こんなお悩みありませんか?
- 部署間の連携がうまくいっていない
- 管理職が自分から動いてくれない
- 自発的な提案がなかなか出ない
- セキュリティ意識にバラつきがある
- 個人情報の扱いが不安だ
- 若手が意見を言いづらい雰囲気だ

千葉興業銀行がお客様の組織づくりを
サポートします。
- システム導入検討
- システム運用支援
- コスト削減
- 生産性向上
- 電子化
人材コンサルティングサービスの特徴
現場の課題を十分にくみ取り、
設計から運用まで伴走して支援します。
現場の業務を丁寧にヒアリングし、十分に理解した上で提案をします。また、必要に応じて提案のみならず、設計・実行・運用まで伴走して支援します。
千葉の中小企業に特化した実績
すでに支援を行っている企業は従業員5人~200人のところで規模も業種もさまざま。当行は千楽県で70年以上営業していることもあり千葉県内の中小企業に特化した支援実績を多く有しています。